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第二章

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「どちらも」
「どのゲームがいいかって思ってたけれど」
「ここはですか」
「うん、皆色々なゲーム出したじゃない」
「その中で」
「これかなって思ってね」
 それでというのだ。
「今回はね」
「今回は、ですか」
「そう、若し人気があったら」
 大会、それ自体がだ。
「またやろうって思ってるから」
「だからですか」
「今回はね」
「この二つで」
「いこうと思ってるんだ」
「そうですか、それじゃあ」
「今からね」
 店長はジスたんにあらためて話した。
「大会の用意をしようか」
「宣伝もですね」
「SNSでもね」
 ただお店の入り口で宣伝するだけでなくとだ、そうした努力もしてというのだ。こうしたことを話してだ。
 店の方で大会を宣伝した、するとまだ十代の客達はその二つのゲームを聞いてどうかという顔になって言った。
「何か聞いたことある様なない様な」
「滅茶苦茶古いゲームじゃないのか?」
「どんなゲームなんだ」
「俺どっちもやったことないぞ」
「俺もだよ」
 こう言うばかりだった、だが二十代後半以降の客達は。
 その二つのゲームで大会を開くと聞いて目を輝かせて言った。
「おいおい、やってくれるな」
「そうきたか?」
「シューティングと格闘か」
「その二つのゲームで大会やるか」
「面白そうだな」
「久し振りにプレイするか」
「そうするか」
 こうしたことを話してだ、そしてだった。
 主に二十代後半以降の年配と言っていい客達が大会に参加した、シューティングは得点を競い格闘の方は勝ち抜きとなった。しかし十代の者も興味を持って結構な数が参加した。
 大会にはそれなりの参加者が参加したが。
 ジスたんは参加者の年代が様々でそれで店長に対してこれはという顔でこう言った。
「予想してましたけれど」
「ゲームがゲームだからね」
「はい、ですが」
 それでもというのだ。
「参加する人も多くて」
「白熱してるね」
「そうですね」
「やっぱりね」
「UFOキャッチャーばかりじゃないですね」
「ゲームセンターにあるのはね」
「色々あっていいですね」
 ジスたんはこうも言った。
「そうですよね」
「というかね」
「今でもですね」
「色々なゲームがあるんだよ、ただ」
「昔と違って」
「シューティングや格闘はね」
 かつてはゲームセンターのゲームの主流だったがというのだ。
「音楽系とかもあって」
「そういうのに押されて」
「主流から外れたけれど」
 それでもというのだ。
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