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異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う
町を散策してみた-5
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 どうやらこの少女もルーシーの、女神様的な何かに気づいたらしい。
 だがその正体を完全に見抜けるわけではないようだ。
 とはいえ、ルーシーが今話したものが、つい話してしまったのなのか、それとも自分から正体をばらそうとしたのかによって話は変わってくる。

 どちらだ? そう俺が様子を見ているとルーシーが俺を見て、

「ユウスケ、後はよろしく」
「……え〜、実はルーシーは、相手の名前が分かる特殊能力(チート)があるのです」

 そこで俺は、とっさに思い付いた誤魔化しを口にした。
 どうやらルーシーは初めてこの世界に降り立てた興奮で、いらぬことを口走っているようだった。
 さて、これでごまかせるかと俺が思っていると、目の前のキャサリンという少女が首をかしげて、

「今、挨拶がどうのこうのと……」
「あ〜、誰かに似ていたんだと思う。それにその恰好から、“預言の巫女”ってわかったみたいだから、他の“預言の巫女”と間違えているんじゃないのか?」

 そう、もっともらしい理由を口にするとキャサリンは少し黙ってから、

「なるほど。この髪の色なども確かに“預言の巫女”では多くなっています。以前遭遇して、それで私を誰かと間違えてと……とても驚きました」
「そうですよね」

 俺がそう頷くとキャサリンも頷きながら、

「本当にルーシー、様でしたか? この神聖な気配といい容姿といい、女神ルシエラ様かと一瞬思ったのですが、そんなわけはありませんよね」

 などと言って一人頷いている。
 ルーシーが気づかれたと思ったらしく体を小さく震わせていたが俺は気づかなかったふりをして、妙に鋭いこのキャサリンに、

「そういえば先ほど俺におっしゃった意味は、どういったものだったのですか? その……すごく“詩的”な表現でしたが」

 俺がそう問いかけると、キャサリンが顔を真っ赤にした。

「え、えっとあの、私達“預言の巫女”はその……昔の風習といいますか、そういったものを受けついでしまってあのような表現でまずお伝えすることになっているのです」
「? 何故?」
「その……難しく回りくどく分からないような迂遠な表現で伝えないと、何といいますか、“軽んじられる”といいますか、自分が聞いてわかるから大した内容じゃないだろう、と思う方が多く、それに頭を悩ませた当時の“預言の巫女”がこのような方法を編み出したとかなんとか」

 といった説明を俺は聞いたわけだが、どうやらこの世界の人達も色々と人間関係に悩まされているらしい。
 そう結論付けて、俺は次に、

「それで先ほどの内容はどういった意味なのですか?」
「あ、はい。どうやら、この都市も含めた魔王関連の闇の勢力が、一見、対峙する側にいるように見せかけて入り込んでいるようです。です
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