猫娘と強化合宿編
NO.075 肝試しと開闢行動隊
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う……」
さすがの爆豪も素直に返事をした。
いつも以上に威圧感のあるお茶子の笑みには逆らえなかったのである。
「ケロ。お茶子ちゃんも素直じゃないわね……」
蛙吹は一人呆れていたりした。
そんな組み合わせの中で肝試しが開始されて一組、また一組と森の中に入っていく。
B組のドッキリがかなり効いているのかいくつもの悲鳴が森の奥から響いてくる。
そして蛙吹とお茶子の組が入っていった後の事だった。
異変は静かに訪れていた。
なにか焦げ臭いような臭いがすると思ったら森の奥から黒い煙が上がっているではないか。
そしてその異変は主に脅かす方のB組と中に入っていったA組の生徒達が一番被害にあっていた。
有毒の煙を吸って倒れる複数の生徒達……。
混乱する現場……。
そして、静かに狼煙を上げたヴィラン達。
「さぁ、始まりだ……地に堕とせ。ヴィラン連合……“開闢行動隊”!!」
荼毘は次々と森の木を青い炎の個性で燃やしながらもそう宣言した。
そしてまだ出発していない組とプッシーキャッツの虎とマンダレイは、何かの力で引き寄せられてしまい、殴打を受けて気絶してしまったピクシーボブとそれを引き起こした人物を見て表情を引き攣らせる。
「なんで……万全を期した筈なんだろ!? なんで……なんでヴィランがいるんだよぉ!!?」
峰田の叫びが全員の思いを代弁していた。
そして即座に出久の脳内では洸汰にも危機が迫っているかもしれない!という思いだった。
洸汰の秘密基地の方角へと振り向いて、
「―――――……!!(洸汰君!!)」
こうして楽しい行事になるはずだった肝試しは最悪の戦場へと変貌してしまったのであった……。
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