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【完結】猫娘と化した緑谷出久
猫娘と強化合宿編
NO.075 肝試しと開闢行動隊
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ってB組の物間だけが食事後にブラドに連れてかれる光景を見て不思議に思ってもいたが、今はそんなことも忘れてはしゃぎにはしゃぐ。
だが、そこは雄英……そんなに甘くはなかった。

「あー……その前に大変心苦しいのだが、補習連中は……今から俺と補習授業だ」
「ウソだろ!?」

それはもう目が飛び出るのではないかと思う程に芦戸以下補習組は叫び声を上げて、だが相澤に問答無用で縛られて連行されていった……。
ただひたすらに「堪忍してくれ試させてくれぇぇぇ……」という無念の叫びが響いたのであった。
こうして芦戸、切島、瀬呂、上鳴、砂藤の五名は退場していった。

そんな光景を見て残念に思う残りのみんなも五人の分も楽しもうと肝試しの説明を受ける。
ただ、普段賑やかな面子が抜けたために空気が神妙になっているのには目を瞑るしかない。
常闇なんかは何度も「闇の狂宴……」と呟いている。
プッシーキャッツの面々から少し汚い説明を終えて、そして行われる班分けのクジ引き。
結果は……、


一番・常闇踏陰&障子目蔵
二番・飯田天哉&轟焦凍
三番・耳郎響香&葉隠透
四番・八百万百&青山優雅
五番・蛙吹梅雨&麗日お茶子
六番・口田甲司&尾白猿夫
七番・緑谷出久&爆豪勝己
八番・峰田実


「なんでおいらだけ一人なんだよーーーーーー!?」

あゝ無常。峰田は渾身の男泣きをして地面に膝をつき何度も地面を叩いていた。

「クジ引きだから……誰かこうなる運命だから……」
「同情するなら女子をくれッ!!」
「ええーーー……」

尾白の慰めも、すでに血涙になっていた峰田には通用しなかった。
そんな一場面とは打って変わって、

「飯田とか……」
「なにかと縁があるようだね、轟君」
「あぁ……。まぁそれはいいんだが、不安って言えば不安な組み合わせもあるもんなんだな……」
「そのようだね」

飯田と轟はとある方を見る。
そこではバツが悪そうな顔をしている爆豪と、おどおどしていて猫耳と尻尾も垂れ下がっている出久の姿があった。
飯田と轟の胸中ではできればともに出久と一緒に組みたいという気持ちも少なからずあったが、それでも今現在の出久と爆豪の状況を鑑みるに良い事なのかもしれないと何も言わずに引き下がっている。

「あ、あの……かっちゃん……その、一緒になれて、嬉しいな……」
「あぁ……」

依然厳しい顔つきをしていた爆豪であったが、胸中では反対に「いよっしゃー!」と叫びを上げていた。
素直になれないお年頃なのである。
そしてそんな爆豪の胸中などお見通しとばかりにお茶子が少し怖い顔をして爆豪の肩を掴む。

「爆豪君……」
「ん?……うぉっ!?」
「デクちゃんに、なにかあったら、許さないからね……?」
「お、お
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