暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
「いってきます」〜Happy day〜
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も、あやすようになのはの頭を撫でる。

「ほら、もう泣かないの。折角の美人が台無しだよ。ねぇ。今は泣いていても、別れの時はちゃんと笑っててよね」

「シャルちゃん、シャルちゃん・・・うっく・・・シャル・・・っ・・・ちゃん・・・」

私はしばらくなのはの頭を撫で続けた。

――ミッドチルダ界律より剣劇の極致に至りし者及び天秤の狭間で揺れし者へ
破滅の使徒・終極との戦場を用意 その場にて終極を殲滅せよ――

(・・・来た、か)

ルシルの方を見ると、私に視線を移して頷いた。さぁ、行こう。なのは達を、この世界を護る為に。

「大好きだよ、なのは」

最後に力強くなのはを抱く。この大好きな親友の温もりを忘れないために。

「シャルちゃん!!」

私が離れたことで、なのはにも分かって判ってしまったようだ。もうこれでお別れなんだってことが。なのはの大声にビクッとするヴィヴィオを始めとしたフェイト達。

「みんな。今までお世話になりました。たった今、界律から最後の命令が来たの」

みんなが一斉に立ち上がる。さっきまでの楽しかった雰囲気が一気に消し飛んだ。

「来たのか・・・テルミナスが」

「うん。それじゃあお願い出来るかな、クロノ」

「ああ。いつでも次元航行艦を1一隻出せるようにしてある。どこに向かえばいい?」

「第28無人世界。そこが戦場として用意された」

ルシルとフェイトの対人契約のために、フェイトにはルシルの元へとすぐに駆けつけられるようにね。だからこそ、戦場になる世界の近くに居てもらわないといけない。ミッドチルダでの戦闘ならそんな手間は要らないんだけど、万が一別の世界で戦うことになったらということで、クロノに頼んでおいた。

「判った。その世界の軌道上で待っていればいいんだな」

対人契約。守護神、しかも不完全なルシルとマリアにしか出来ない裏技だ。
守護神は本契約を終えると、“界律”との繋がりが消えたことで“神意の玉座”に還るんだけど、それまでの短い時間、フリーな状態になる。

(その状態でその世界の住人と契約を交わす)

そうすることで、全ての界律に“生きている”という概念を持つルシルは、その契約者に引っ張られて新たな生を得るというもの。もちろん肉体を得るし、成長もする。その反面、その世界のルールに則っていろいろと変更される。ルシルならきっと魔術を使えなくなるだろう。魔力炉(システム)もリンカーコアに変更されるだろうし。弱体化が著しくなるだろうけど、大丈夫だよきっと。なのは達がいるんだもの。

「ん、ありがと」

「フェイト。テルミナスが消えたら、すぐにルシルの元に行って契約ね」

「うん。大丈夫」

さすがに私たちとテルミナスが戦闘中の世界に入れる
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