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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 Z
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そこは滅亡世界スヴァルトアールヴヘイム。アースガルドと共に戦い、そして連合によって滅ぼされた世界。そこで起きた堕天使戦争の第一戦。
“アンスール”、第二世代アルヴィト隊、第四世代ラーズグリーズ隊が、敵ヘルヴォル隊、“A.M.T.I.S.”と衝突する。“A.M.T.I.S.”の存在が想定外であったため、苦戦を強いられる“アンスール”と“ヴァルキリー”各隊。
ただでさえ“ヴァルキリー”8部隊の中で最も機体数の多いヘルヴォル隊。しかもヘルヴォル隊は前線特攻部隊でもある為、各機の実力が高く防御力が非常に強い。そこに“A.M.T.I.S.”の最新鋭部隊が追加、圧倒的に不利となる戦いとなった。
「御気を付けください、アリス様。ですがご安心を。私たちが御背中を御守りします」
「ありがとう、クルックス、ミスフィ」
成長したアリスを護るように、アルヴィト隊隊長・“顕地の槍クルックス”と副隊長・“双剣の帝ミスフィ”を含むアルヴィト隊100体が堕天使ヘルヴォル隊と交戦。アリスは得意の結界術式でサポートし、視界に映る“エグリゴリ”や“A.M.T.I.S.”を捕獲していく。だが、魔力量や堕天使の持つ神器の所為で上手くはいかない。離れた場所でも激しい戦闘が繰り広げられていた。互いの戦力に損害を着々と与えていく両勢力。
『ヘルヴォル隊撤退を開始。繰り返す。ヘルヴォル隊は撤退を開始』
風嵐系最強の“ヴァルキリー”だったヘルヴォル隊隊長・“戦導の鉄風シュヴァリエル”による“ヴァルキリー”専用回線からの指示が、ヘルヴォル隊全機へ告げられる。念話阻害が激しい戦場の最中、ヘルヴォル隊は粘ろうと思えばもっと戦えたのに撤退した。“A.M.T.I.S.”の何機かを自爆させ、それを目晦ましとしての鮮やか過ぎる撤退だった。
「なんだ、この不自然な撤退は・・・」
「こちらステア! アンスールメンバー、各自応答せよ!」
優位な中での撤退というその行動に強烈な胸騒ぎを得た過去ルシリオンとステアは、すぐさま“アンスール”メンバーの安否確認を行った。そして知った。大戦時は風迅王と謳われ、連合に恐怖を与えた魔術師、イヴィリシリア。彼女がシュヴァリエルとの一騎打ちに敗れ、戦死したのだ。
「イヴ・・・義姉様・・・?」
「ぃやぁ・・・いや・・・」
バッサリと左肩口を斬り裂かれ息絶えたイヴィリシリアの遺体が無残に荒野に転がっていた。風嵐系最強の魔術師イヴィリシリアが、同じく風嵐系最強の堕天使シュヴァリエルに敗れた。“界律”からの能力制限という状況下での敗北だった。“アンスール”と“ヴァルキリー“は失意の中でユグドラシルへと帰還。イヴィリシリアの遺体は、フノスの眠る棺の隣へと納められた。
――アンスール風迅王イヴィリシリア・レアーナ・アースガルド。戦
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