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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 Z
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回避しながら転移門へと翔る。徐々に増えていく“エグリゴリ”の攻撃によるダメージ。“界律”からのペナルティによるダメージ。それらが過去ルシリオンの意識を揺るがす。そして、背後から迫るバンヘルドの投擲した神器・“炎填槌ケンテュール”に気付くのが遅れた。
「
女神の護盾
(
コード・リン
)
・・・!」
回避では間に合わないと刹那に判断し、魔力障壁を張った。衝突。“ケンテュール”が内部で生成する炎が大爆発を起こす。障壁が一瞬で砕かれ、炎に包まれながら吹き飛ばされる。地面への墜落をなんとか耐えたものの、錐揉み状態のままで体勢が整えられない。尚も治まらない爆炎と黒煙の中から飛び出してきたガーデンベルグが姿を現す。突き出すように構えた“ユルソーン”が迫る。しかし過去ルシリオンは未だに体勢が整えられない。そして・・・
「ぁ・・・がっ・・・・ッ!」
“ユルソーン”が過去ルシリオンの腹部を貫いた。それと同時に掛けられる不死と不治の呪い。そして勢いよく“ユルソーン”が抜かれた彼は大きく飛ばされ、数mと離れた地面にドサッと落ち、力なく倒れ伏す。
「・・・ごめ・・・ん・・・。シェ・・・フィ・・・。約束・・・・守れ・・・なか・・・た・・・」
――
光神の調停
(
コード・バルドル
)
――
意識が落ち始める前に過去ルシリオンは最後の力を振り絞って魔術を発動させる。全方位無差別砲撃の大魔術。それで“エグリゴリ”を滅ぼそうと彼は考えた。そして放たれる蒼の砲撃。全てを飲み込まんと光が蹂躙する光景。なのは達の視界が光に包まれる。
『これが、私の終わりだ。この後、私はシャルと同じように
界律の守護神
(
テスタメント
)
となった』
ルシリオンとシャルロッテの人生を見、なのは達の頬はずっと涙で濡れていた。
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