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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 Z
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孤人戦争形態・・・顕現・・・!」

過去ルシリオンの魔力炉(システム)が全力稼働。“孤人戦争形態”。
首のチョーカーに付いていた白の南京錠が砕け散る。それと同時に起こった吹き荒れる魔力流によって、迫ってきた“エグリゴリ”が吹き飛ばされる。そしてシエル、シェフィリス、カノンの遺体が消える。過去ルシリオンによって遺体が封印され、創世結界・“英雄の居館ヴァルハラ”に取り込まれたのだ。

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

吼える。過去ルシリオンの蒼翼が消滅し、代わりに幾何学模様の歯車が6つ、十字架を形作るように展開される。その八方から同様の幾何学模様で構成された全長5mはある蒼の大剣が伸びる。戦闘甲冑もまた変わる。吹き飛んでいた上半身部分が修復され、その色が黒から白へと変更された。
機動力を完全に捨て、その分の魔力を全て攻撃力に回した戦闘形態である“孤人戦争形態”。過去ルシリオンの絶対の切り札にして最奥の術式。一度使用すれば、数年は魔力行使が一切出来なくなるという代償を抱えたもの。

「キエロォォォーーーーーーーーーーーーッッ!!!」

8本の大剣の剣先から強大な砲撃が放たれる。体勢を立て直した“エグリゴリ”はそれを回避し、孤人戦争ルシリオンへと迫る。しかし砲撃による弾幕が“エグリゴリ”の行動を封じる。これで過去ルシリオンの勝利かと思われた。が、過去ルシリオンの最大のミスのツケが彼を襲う。

“界律”の制限から逸脱した魔力行使。
魔力の消費が他と比べるまでも無く激しい“孤人戦争形態”。
機動力を捨てたことによる戦術の激減。
“孤人戦争形態”発動タイミングの間違い。本来は、超長距離からの砲撃戦を主とする形態。それを敵のど真ん中で発動した。一撃で終わらなければ、ただの的である。
最愛の家族と恋人を失ったことによる精神錯乱。

「ごふっ? がはっ、げほ、げほっ・・・!」

それらが彼の敵となり、ついに“孤人戦争形態”の維持が出来なくなり強制解除、果てに“エグリゴリ”の攻撃を受けた。無数の蒼い羽根が舞う中、過去ルシリオンは自分を呪った。もう少しでシェフィリスとの約束を果たすことなく死ぬところだったと。

「死ね・・・ない、死ぬわけには・・・いかない・・・!」

過去ルシリオンは、アースガルドへと撤退するために残り少ない魔力で蒼翼アンピエルを展開する。目指すはビフレストへと続く転移門。もちろん黙って逃がす“エグリゴリ”ではない。

空を翔る過去ルシリオンに追い縋りながら攻撃を放ち続ける“エグリゴリ”。過去ルシリオンは、“エグリゴリ”の攻撃を
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