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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 Z
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であるハンターグリーンの竜巻を纏った“メネス”が、過去ルシリオンを襲う。回避すればシェフィリスに直撃・・・はせずとも相応のダメージは確実。
――
女神の聖楯
(
コード・リン
)
――
そう判断した過去ルシリオンは、女神が祈る姿が描かれた蒼い円盾を展開。真っ向からの防御ではなく、“メネス”を逸らせるように展開させた。衝突する大剣と円盾。過去ルシリオンの狙い通りに逸らすことに成功したが、それによって動きを止めてしまった過去ルシリオンへと迫る第二波。
――
瞬神の風矢
(
ソニック・エア
)
――
フィヨルツェンの魔術が真横から襲い掛かってきた。その直撃を受け、吹き飛ばされた過去ルシリオン。
「ルシ――ぁ・・・!?」
シェフィリスの胸から生える真紅の大剣の刃。彼女の背後に、魔造兵装第2位の魔剣・“呪神剣ユルソーン”を手にしたガーデンベルグが立っていた。
「シェフィーーーーーッ!!!」
戦闘甲冑の上半身部分は吹き飛ばされ、所々に裂傷を負った過去ルシリオンがガーデンベルグに貫かれたシェフィリスを見て叫ぶ。“ユルソーン”を抜かれ、力なく崩れ落ちそうになるシェフィリスを抱きしめる過去ルシリオン。
「シェフィ! シェフィ! ダメだ、目を開けてくれ! 死ぬな! 私一人を置いて逝かないでくれ!」
――
女神の祝福
(
コード・エイル
)
――
過去ルシリオンの有する最高の治癒魔術コード・エイルがシェフィリスに掛けられる。死人でなければ確実に治癒することが出来る最高クラスの術式。
「何故だ!? 何故傷口が閉じない!! どうしてだ!!」
無限の呪いを宿す魔剣、“ユルソーン”の能力。この剣によって傷つけられた者には、ランダムでいくつかの呪いを掛けられる。シェフィリスに掛けられた呪い。それは絶対死。少しの猶予時間の果て、絶対に死ぬというものだった。“ユルソーン”の能力は、過去ルシリオンも知っている。元は彼の複製神器だからだ。だが、今の錯乱状態の彼には関係のないものだった。
「ルシ・・・ル・・・。生きて・・・。ルシ・・・だけで・・・も・・・。それ・・・と、お願い・・・。哀れな・・・あの子たち・・・を、見捨て・・・ないで・・・あげて・・・」
「シェフィ! もう喋るな! 安心しろ、必ず助かるからな! もう少しだ! もう少しで治るからな! もう少しだ! だから、シェフィ・・・!」
死ぬな!と泣き叫び続ける過去ルシリオンに、シェフィリスは最後に綺麗な笑みを見せて「大好き」と告げ、死んだ。
――アンスール蒼雪姫シェフィリス・クレスケンス・ニヴルヘイム。戦死。
シェフィリスの胸に顔を埋め、ただひたすら泣き続ける過去ルシリオン。そんな彼の状況を無視して、“エグリゴリ”達が動き出す。
「第一級神罰執行権限、解凍。
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