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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 Z
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「シエル!? ダメぇぇぇーーーー!」

シエルは、シェフィリスを護るために反重力を使って彼女とカノンの遺体をビフレストへ続く転移門付近へと弾き飛ばす。そしてシエルは単騎、交戦を開始する。レーゼフェアの拳打を捌き、吐血しながらも今引き出せる最高の威力を持った重力を纏わせた拳打を繰り出す。直撃。数百mという距離を吹き飛ぶレーゼフェア。直後・・・

「「シエルーーーーーーーッ!!」」

「ごふっ・・・! ぅぐ・・・。まだまだぁぁぁぁッ!!」

グランフェリアが投擲した“雷界幻矛”に腹部を貫かれるシエル。

――真技・天壌蹂躙するは神なる拳(デストラクション・パイル)――

グランフェリアの“雷界幻矛”に腹部を貫かれながらも、シエルは文字通り最期の力を振り絞り真技を繰り出そうとした。が、過去ルシリオンの攻撃を回避し、余裕を持てたリアンシェルトがシエルへと魔術を放つ。

――美麗散華(エレオス・ソヴァロ)――

「っ!! リアンシェ――」

過去ルシリオンが炎の腕を伸ばすがすでに手遅れ。シェフィリスもシエルを護るために動くが、距離があり過ぎた。無数の氷の花弁がシエルの頭上に降り注ぎ、彼女を無情にも押し潰した。ただでさえ切れ味の鋭い氷の花弁。それが無数に降り注いだ。今のシエルには防御できないほどの威力を持った術式。

「シエル!!」

シェフィリスがカノンの遺体を転移門付近に横たえさせ、シエルへと駆け寄る。そして見た。すでにその命を奪い取られたシエルの姿を。

――アンスール拳帝シエル・セインテスト・アースガルド。戦死。

「・・・・・・・」

シェフィリスの泣き叫ぶその姿を空から見た過去ルシリオン。実妹の死を知った。唯一血の繋がった最後の家族を喪った。しかし、過去ルシリオンとシェフィリスに悲しむ時間を与えない“エグリゴリ”。すぐさまシェフィリスに襲いかかるグランフェリアとレーゼフェア。過去ルシリオンにもガーデンベルグ達が襲撃を再開する。

「シエル・・・。カノン・・・。くそっ・・・! 逃げるぞ、シェフィ!!」

過去ルシリオンは、凍結したノルニル・システムの再起動を決定した。それは“ヴァルキリー”を再度戦腺に復帰させるということだ。残り7体の“エグリゴリ”。数では圧倒的に勝ることになるため、短期決戦が可能と判断した結果だ。両腕両足、背の翼の紅蓮の炎を爆散させ、“エグリゴリ”の目晦ましにした。

――瞬神の飛翔(コード・ヘルモーズ)――

空戦形態へと戻り、シェフィリスへと最接近。

「ダメ! ルシ――」

シェフィリスが過去ルシリオンの背後を見て叫ぼうとする。その様子に、過去ルシリオンが振り向こうとした瞬間・・・

――真技・戦嵐舞刃・零――

シュヴァリエルの魔力光
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