暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2210話
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あるけど」

 そんな風に言いつつも、セイラは渡されたハンバーガーを口に運び……少しだけ驚きの表情を浮かべる。
 いや、サングラスをしたままなので、本当にそういう表情を浮かべたのかどうかは俺には分からなかったが、。

「あら、美味しい。……これ、どこのハンバーガー?」
「あー、どこだったかな。ちょっと分からないな。多分ペルソナ世界辺りのハンバーガーだと思うけど」

 もっとも、美味いと言ってもこのハンバーガーは別に専門店のハンバーガーという訳ではない。
 それこそ、普通にファーストフード店のハンバーガーだ。
 ……包み紙を見れば、そのくらいの事は容易に判断出来る。
 本格的なハンバーガー店のハンバーガーというのは、もっと高級感があったりするし、ハンバーガーそのものもボリュームがあったりするしな。
 そういう意味では、ファーストフードのハンバーガーは……かなりの完成度と言ってもいい。

「全く。……けど、今日は楽しかったわ。サイド6の中を見て回る事が出来たのもそうだけど、こうして思い切り身体を動かしたのも久しぶりだしね。……ありがと」

 感謝の言葉を口にするのに少しだけ照れたのか、セイラは頬を微かに赤くしながら、そう告げる。
 サングラスをしていても、その辺りを隠すような真似は出来ないんだよな。
 本人が気が付いているのかどうかは分からないが。

「そうか。喜んで貰えたようで何よりだ。……それで、どうする? サイド6との貿易は」
「やってみようと思うわ。ただし、武器に使えるような機械類や資源とかではなく、食料の類を主にして。……もっとも、食料の類であっても、戦争に使おうと思えば糧食としてジオン軍や連邦軍に売ったりするんでしょうけど」

 そう言いながらもセイラの顔には間違いなく笑みが浮かんでいたのだった。
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