機動戦士ガンダム
2210話
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の言葉が全く理解出来ないといった様子のセイラ。
まぁ、千鶴とも知り合っているが、長ネギについては……うん。知らなければ知らない方がいいという事なのは間違いない。
「気にするな。それより……あそこのベンチが空いてるみたいだから、あそこで休むとしないか」
「え、ええ。アクセルがそう言うのなら、それでいいいけど」
腑に落ちない様子のセイラだったが、それ以上は特に何を言うでもなく、俺の示したベンチまで移動し、隣り合って座る。
そうして元気に走り回っている子供達を眺めていると、不意にセイラが口を開く。
「何だか、こうしていると……まるで、戦争が起きてるのが嘘みたいね」
「そうだな。このサイド6はそういう意味では幸せなんだろうな。……それが薄氷の上の幸せでも」
「そうね」
セイラも、その件に関しては俺と同意見なのか、特に訂正する様子もなく頷く。
「ねぇ、アクセル。私も……ルナ・ジオンも、こういう光景を作る事が出来ると思う?」
「出来るというか、既に出来ていると思うけどな」
実際、クレイドルでは大きな騒動の類もなく、現在はかなり平和な日々が続いている。
もっとも、それはクレイドルで破壊工作をしようとしたり、スパイだったりといった者達をコバッタや量産型Wが片っ端から捕らえているおかげで、得られている平和なのだが。
月面都市の方でも、テロ活動をしようとしているような連中は、コバッタや量産型Wによって次々に捕らえられている。
「そうね。……でも、出来れば、もっと多くの人に平和を楽しんで欲しいと思うわ。今の時代にそんな事をいうのは、かなり贅沢な話だとは思うけど」
そう言い、セイラは自分の足下に転がってきたボールを拾う。
「あ、お姉ちゃん! ありがとう!」
そう言ってきたのは、先程から公園で遊んでいた子供の1人だ。
小学生らしく、元気一杯といった感じでセイラに話し掛けている。
そんな子供を見て、余計な事を考えるのも馬鹿らしくなったのだろう。
セイラは笑みを浮かべて、ボールを子供に渡す。
すると……何を思ったのか、子供はボールを受け取ると、セイラに向かって話し掛ける。
「ねえ、お姉ちゃん。僕達と一緒に遊ばない?」
誘われたのが意外だったのか、セイラはその子供をじっと見つめる。
いや、サングラス越しだから、本当にそんなじっと見つめているのかどうかは、分からないが。
ともあれ、そんな風に自分を見てくるセイラに対し、その子供は改めて誘う。
「いいでしょ? お姉ちゃんもお兄ちゃんも一緒に遊ぼうよ」
「……そうね。ちょうど腹ごなしの運動もしたかったし、丁度いいわ。アクセル、いいわよね?」
「あー……まぁ、セイラがそう言うのなら、構わないけど」
俺
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