第七千三百六十五話 どん底の暗さ
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第七千三百六十五話 どん底の暗さ
ロシアの文学コーナーに行ってその数多くの名作を読んでからです、イタリアはブルーなお顔でドイツに言いました。
「ねえ、わかってたけれどね」
「ロシアの文学はだな」
「暗いの多いね」
「特にドフロエフスキーがな」
「長いしね」
暗い作品が長いのです。
「だからね」
「そこが苦しいな」
「俺明るい作品が好きだから」
とはいっても歌劇では悲しい結末、某虚淵さんみたいなハッピーエンドが多かったりするイタリアです。
「それでね」
「この暗い感じはだな」
「ちょっと困るね」
「だが明るい作品もあるぞ」
「イワンの馬鹿とかだね」
「戦争と平和も暗くない」
「だったらそっち読むよ」
イタリアは実際にトルストイの作品の方に手をやりました、どうもドフトエフスキーや他の人の暗さは駄目なので。
第七千三百六十五話 完
2018・10・28
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