第25話。変人とセバスチャン。
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それもそのはず、晋吾がかつて製作していた時はある程度材料工学が発展していて、より柔軟な運動を見せた。
簡単な話、ウィーンガチッガチャガチャ、と言った鈍い機械音が何とも言えないのだ。
まぁ、駆動音にロマンを感じないわけではないが、俺が目指しているのとは違いのだよ。
「と、言うことでなんかないの姉ちゃん?」
「柔軟性がある金属ね〜。お爺様に聞いてみましょっ。」
「お〜。」
爺ちゃんフル活用である。ちなみに始めの材料も爺ちゃんから貰いました。爺ちゃん大好きだぜ。
2月14日。女たちの・・いやある意味男たちの聖戦でもあるバレンタイン当日。
そんな中、晋吾と凛はいつもの部室で・・・・
「うめぇ」
「中々美味しいわねこのチョコレートケーキ」
「おう。舞弥姉ちゃん御用達のケーキ屋さんのや。」
いつものようにのんびりとしていた。ちなみにケーキは晋吾が買ってきた。
クラスメイトにはバレンタインでなんか動揺しない熟練カップルとして見られ、男子からは羨望を、女子からは尊敬の視線を浴びていた。
が、二人は「そんなこと知ったこっちゃねぇ」といった様子。
実際、
「これバレンタイン割引で安かったんよ。」
「へ〜。私も買いに行こうかしら?」
「そんな金あるんかい?」
「・・・・馬鹿にしてるの?」
こんな感じである。お前ら中学生か?
「ところで凛ちゃんはチョコ誰かにあげたん?」
「・・・・誰にもあげてないわ」
「あれか。高嶺の花を演じているとチョコもあげられないんやな。」
バッカでーって顔をしてたらレイガン打たれた(ガンドって言うらしい)痛くも痒くもないのでそのままケーキをパクつく。
凛ちゃんも何度も経験して(遠坂邸にて。始めは驚くってレベルではなかったが)悟ったらしく、平然としている俺に突っ込みも入れなかった。
「義理チョコぐらいやったらええのに。」
「なによ。私があげようがあげまいがあなたに関係ないでしょ?」
「クラスの連中めっちゃ狙ってたんやん。」
比喩ではなく、クラス一の美少女である凛は今日一日、監視と言うほどの目線を受けていた。
スゴイ勢いでアピールしてくる奴もいて、本来ならうざったらしくってありゃしないのだが、そこは我らが遠坂凛。華麗に綺麗に優雅にスル―した。
ちなみに、何故晋吾がこんなことを言ってくるのかと言うと、若い子の恋愛を酒(今飲んでいるのは紅茶)のつまみにするおっさんくおりてぃーが発動しただけだった。
「所であなたは貰ったの?」
「おお。何個か貰ったで」
自他ともに認める変人である晋吾だが、フレンドリーになった席周辺
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