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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 X
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る?)

疑問を抑え、謎の声に取引を持ちかけた。過去シャルロッテは手段を選ばなかった。護れるのならなんだってする、という決意が今の彼女の全てだった。

――無論――

(どう? 私の背後に居る仲間と、私の故郷レーベンヴェルトを含めたミッドガルドを護ってくれるのならば・・・)

――よかろう。ここに契約は為された。汝には、白き第三の力・“剣戟の極致に至りし者”の名を授ける――

謎の声の主、“神意の玉座”の意思と過去シャルロッテの取引通りに、チェルシーやグレーテル達は生き延びた。そしてミッドガルドもまた滅亡することなく、現代に到るまで存在し続けた。

『これが私の人間としての終わり。そしてテスタメントとしての始まり』

『僕たちの住むミッドチルダが今こうしてあるのは、君のおかげなんだな、シャル』

クロノがシャルロッテを見ながらそう告げた。なのは達はただ泣いていた。親友の人生が、そしてその死が壮絶過ぎて。

『私は後悔してないよ。仲間は護れたし、ミッドガルドも護れた。あーでも、レーベンヴェルトだったベルカが滅んだのはちょっと悲しいけどね』

それを聞き、シグナムたち古代ベルカを生きた騎士は顔を伏せた。

『さてと、これで私の話は終わり。さ、ルシル。今度はルシルの番だよ』

シャルロッテの姿が消える。そして今まで黙っていたルシリオンが口を開く。

『どうする? もうここで止めておくか?』

『ううん。見せて。ルシルの全てを。私は知っておきたいから』

フェイトがそう答え、なのは達も頷いて答えた。

『・・・そうか、判った。これが、私の終わりで始まりだ』


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