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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 X
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フノスと死闘を繰り広げ、最後まで勝敗が着かなかったウリベルトは、契約主である四王全滅ということもあり召喚が解かれ、魔界へと帰還した。ネブソノフスもまた、ウリベルト同様に契約主を失い、魔界へと帰還されようとした時、それは起こった。
『これが再誕神話に記される世界の終わり・・・“ラグナロク”だ』
敗北したことが信じられず狂気に走った連合魔術師の一部が、最大禁呪“ラグナロク”を発動。時間や空間を無視して破壊を撒き散らす、原初王オーディンが生み出した“ルーン”に次ぐ原初魔術。
視界を突然覆う白。その刹那に起こる強烈な衝撃波、そして地割れ。“ラグナロク”の発動地点を中心に破壊が広がっていく。このとき、すでに周囲にある様々な世界が滅んでいた。ヨツンヘイムを始めとした連合世界。アースガルドを始めとした同盟世界も、滅亡とはいかずとも甚大な被害を被っていた。
そして無事だった騎士ミストラルも、魔界へと帰還しようとしていたネブソノフスも、最初の衝撃波で消滅していた。“ラグナロク”発動を行った連合軍も当然、発動と同時に消滅していた。
「何てことを・・・!!」
過去シャルロッテがグレーテルたち騎士団とチェルシーを庇って、“ラグナロク”の衝撃波に耐えていた。“キルシュブリューテ”を完全解放し衝撃波を斬り裂いてはいるものの、次第に掌からの出血が増え、腕の筋肉や血管が断裂していった。激しい痛みに意識を飛ばされそうになりながら、過去シャルロッテは背後に庇う仲間を救うために懸命に耐える。
(誰でもいい。お願い。神さまでも、悪魔でも構わない。この子たちを護ってあげて・・・)
“キルシュブリューテ”の刀身にヒビが入るのを見た過去シャルロッテは祈った。背後で気を失っている大切な仲間たちを護ってほしい、と。そして“ラグナロク”の何度目かの衝撃波によって、“キルシュブリューテ”が砕け散る。意識が飛びそうになっていた過去シャルロッテが目を見開く。
(私では・・・やはり護れないというの・・・? お願いお願いお願いお願い・・・! この子たちを護って!!)
衝撃波に飲まれ、自身の肉体が消滅し始めたのを見た過去シャルロッテの最期の願い。
――我にその魂を捧げよ――
(え・・・?)
突然耳元で囁かれたような声に、過去シャルロッテは戸惑った。彼女の視界には時間が止まったかのように全てが停止した世界が映った。灰色の世界。体の大半が消滅した自分。その背後に倒れている大切な仲間たち。
――我が眷族、
界律の守護神
(
テスタメント
)
となり、その刻が訪れるまで戦い続けよ――
(テスタメント・・・?)
聞いたことのない言葉に戸惑う過去シャルロッテだったが・・・
(そのテスタメントというのに私がなれば、この子たちとミッドガルドを護ってくれ
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