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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 X
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二将”のリーダーにしてミッドガルド軍大将、“召喚王アーサー”もまた、この戦いで重傷を負う。プレンセレリウスも、過去シャルロッテにより敗北。重体となるも一命を取り留める。互いに甚大な被害をもたらし、“ビフレスト防衛線戦”は終結。

『他にもまあ大小様々な戦いはあったけど、これぐらいにしとくね。で、この大戦が大きく変わることになる戦いが、大戦終結の半年前に起こった』

シャルロッテがそう告げ、場面が変わる。そこは、ヨツンヘイム連合に与する世界ヴァナヘイムの帝都へと繋がる橋上。タナクヴィスル川をまたぐ全長12km、幅2kmの巨大な橋の上。

『ビフレスト防衛線戦で疲弊しきったヨツンヘイム連合を切り崩すための戦いだ』

ルシリオンが“アンスール”の率いる同盟軍を見つつそう言った。数はそう多くはないが、それでも3万という魔術師部隊だ。現在、ヴァナヘイムの防衛力は弱い。ほとんどがヨツンヘイムに回されている所為だ。そこを狙ったアンスールの“ヴァナヘイム攻略戦”。
連合世界のリーダー格の1つであるヴァナヘイムを落とせば、それだけで流れが変わると踏んだ魔道王フノスの案だった。帝都へと繋がる橋の上、そこにはヴァナヘイム防衛のために配置されたグラシオン率いる鏡面騎士団。そして連合兵が2万という数で待ち構えていた。

「ここは私たちニヴルヘイム軍が引き受けます。ですから、みなさんは帝都を目指してください」

そう言って、同盟軍の前に躍り出るのはシェフィリス。そしてニヴルヘイム軍。氷雪系に特化したニヴルヘイム軍と、氷雪系最強の蒼雪姫シェフィリス。対するサー=グラシオンは、神器“魔鏡フェアドレーエン・シュピーゲル”を扱う騎士。魔鏡の反射による全方位攻撃、防御、転移を行う。幾度も戦場で遭遇するたびにシェフィリスが破った騎士とはいえ、シェフィリスは一切の油断なく構える。

「シェフィ・・・。気を付けろよ」

「うん! ありがとう、ルシル。ルシルも気を付けてね」

過去ルシリオンはシェフィリスは口付けを交わし、彼の率いる部隊と共に先へ往く。それに続き、ステアをリーダーとした同盟軍が、戦闘を開始したニヴルヘイム軍と連合軍の脇を通り抜け、帝都を目指す。

「誰が防衛線(ここ)を通ることを許可したぁぁぁぁーーーーッ!!」

――秩序無き猛威(ウン・オルドヌング・ゲヴァルト)――

サー=グラシオンの無差別攻撃が同盟軍を背後から襲う。周囲に展開された20を超える魔鏡に反射した幾条もの青の光線だ。反射を続ける所為で、その軌道が判断できない程の無差別攻撃となっている。

「私が許可したの・・・!」

――天花麗盾(クリュスタッロス・アントス)――

同盟軍に迫る光線を、防性術式を発動して防ぐシェフィリス。それでもすべてを防ぎきることが出
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