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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 V
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ス・ニヴルヘイム。当時、氷雪系魔術師最強とされた少女。私の弟子のようなものかな。私と共に、戦天使ヴァルキリーを造り出したパートナー。そして、私の恋人だった』

なのは達の何度目かの驚愕。しかしフェイトは察していたのか、驚愕ではなく悲しそうに、ただ辛そうに顔を伏せた。なのは達はフェイトの気持ちを知っているために何も言わず、ただ目の前の光景を見ていた。

「さすがEXランクの魔術師。やることなすこと常軌を逸していますね」

「何を言う? ジーク。あなたのその魔眼も十分に常軌を逸している」

オレンジ色の短髪に、光を映していない盲目であろうバイオレットの瞳をした男が、過去ルシリオンに声を掛けた。

『ジーク・・・。もしかして、雷皇ジークヘルグ・・・ですか?』

『ええ。ジークヘルグ・フォスト・ニダヴェリール。雷撃系最強の魔術師にして、スキルとしての魔眼“千里眼“を持つ、ニダヴェリールの現皇帝です』

騎士カリムにそう答えるルシリオン。

『その隣、呑気にお茶を飲んでいる2人組。右から地帝カーネル・グラウンド・ニダヴェリール。そして冥祭司プレンセレリウス・エノール・スヴァルトアールヴヘイムです』

ルシリオンの指差す方、そこには休憩中だろうか、胡坐をかいてのんびり紅茶を飲んでいる男2人がいる。ココアブラウンの短髪に、ニダヴェリール皇家特有のバイオレットの瞳をしたカーネル。そしてウルトラマリンブルーの長髪をポニーテイルにしたプレンセレリウス。先程なのは達が見ていた記憶の中に出てきた少年が大人になった姿だった。その彼のオレンジ色の瞳には、彼の姉でもある少女が映っていた。

『不機嫌そうで、どこか眠たそうな顔をした娘は、プレンセレリウスの姉にあたる呪侵大使フォルテシア・アウリアス・スヴァルトアールヴヘイム』

次いで紹介されたのは、ウィスタリアのセミロングに、オレンジ色の瞳を持つ少女、フォルテシア。彼女もまた、大人となっている姿だった。そんなフォルテシアはひとり黙々と自身の武装、魔造兵装“宵鎌(ショウレン)レギンレイヴ”を振るい続けている。

「独りで訓練していてもつまらないでしょ? フォルテ。私が付き合ってあげるよ」

「・・・あ、ありがと。それじゃ、お願いセシリス」

『フォルテシアに声を掛けたのは、炎帝セシリス・エリミング・ムスペルヘイム』

ムスペルヘイム王家特有のカーディナルレッドの長髪をサイドポニーにしているセシリス。神造兵装“煉星剣レーヴァテイン”を片手に、フォルテシアと実践訓練を始めた。

「セシリー! ここはルシルの家なんだから、出来るだけ壊してもいいわよーーーっ♪」

「お前は馬鹿か!? 何を勝手ほざいているんだステア!?」

過去ルシリオンに怒鳴られているのは、カーディナルレッ
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