機動戦士ガンダム
2209話
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からは。
「お、嬉しい事を言ってくれるね。何てったって、このソフトクリームの原材料になる牛乳は、このコロニーの乳牛の搾りたてだからね。美味いのは当然なのさ」
なるほど、乳牛そのものをコロニーで育てていれば、牛乳を入手するのも難しい話ではないだろう。
……とはいえ、当然のようにコロニーで新鮮な食材は相応の金額になる筈だったが、こうして見る限りでは値段は少し高めだが、常識の範囲内だ。
「それにしては、随分と安いみたいだけど?」
「へへっ、そこは企業秘密って奴さ」
そう告げる店主は、得意そうな表情を浮かべていた。
後ろ暗そうなところがないという事は、別に違法な行為で牛乳を手に入れた……とか、そういう訳じゃないんだろう。
何をどうすれば新鮮な牛乳を入手出来るのかは、俺にも分からない。分からないが……それでも、現在の状況を考えれば、このソフトクリームは多少なりともこのコロニーでの生活に貢献している。
「サイド6にいて、不安はないの?」
セイラのその問いに、店主はうーん……といったように少し考え、やがて口を開く。
「そうだな。不安がないっちゃあ、嘘になる。実際、ジオン公国やルナ・ジオンなんて存在がいるんだしな。ただ、それでも……このコロニーが俺の家である以上、出来ればここからは逃げたりとかしたくないよな」
特に力が入っている訳でもなく、そう告げるのだった。
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