暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2209話
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にして、そう尋ねる。
 このリボーというコロニーは、名目だけとはいえ中立のサイド6にある為か、かなり平和な光景が広がっている。
 まぁ、地球であっても、最前線となっている場所からある程度離れれば、それなりに平和な光景が広がっているんだろうし、それを考えればそこまで不思議な話じゃないのかもしれないが。

「なら、直接歩いてちょっと街中を見て回りたいわ」
「分かった」

 俺は特に異論がなかったので、セイラの希望通り一緒に街中を歩く。
 とはいえ、このリボーというコロニーは特に何か観光名所になるような場所がある訳でもなく、本当にごく普通のコロニーだ。
 それでも色々と見て歩きたいとセイラが思ったのは、サイド6と貿易をする上で物価とかそういうのをしっかりと確認しておきたいと思ったからなのだろう。

「こうして見ると、物価が安いわね。人も多いし」
「物価の方はともかく、人が多いというのは納得出来ない訳でもないけどな」

 このサイド6は、表向きだけであるとはいえ、中立のコロニーだ。
 戦いを嫌った者が集まって来ても、おかしくはない。
 ……そういう意味では、ルナ・ジオンにもっと人が集まってきてもおかしくはないのだが、やはりジオンの名前を使っているというのと、異世界の存在という点から忌避する者も少なくはないのだろう。
 そういう……保守的な者達にとっては、このサイド6というのは丁度良い場所だったらしい。
 とはいえ、サイド6の中立はあくまでも表向きのものでしかない以上、いつジオン軍や連邦軍に一方的に中立の破棄を宣言されて、攻められるのかは分からないのだが。
 そして、もし中立が破られることがあった場合、ルナ・ジオンとは違ってろくな戦力を有していないサイド6は、それに抗う事は不可能だろう。
 その辺は……まぁ、事情に詳しい者であれば、ある程度知る事は出来ると思うんだが、それを知った上でサイド6にいるのか、そもそも襲われないという何らかの確信でもあるのか。

「お、あれちょっと美味そうだな。食ってみないか?」
「え? ああ、ソフトクリーム? 構わないけど」

 セイラが俺の言葉に頷き、屋台でソフトクリームを買う。
 屋台でソフトクリームを売っているってのも、ちょっと珍しいよな。

「あら、美味しい」

 ソフトクリームを一口食べたセイラの口から、そんな意外そうな声が出る。
 実際、そのソフトクリームはかなり美味く、まさかスペースコロニーでこのようなソフトクリームを食べる事が出来るとは、思ってもいなかったというのが正しい。
 美味いソフトクリームを作るには、当然のように美味い牛乳が必要になる。
 だが、当然ながらジオンが独立戦争を挑んでいる今の状況では、そのような牛乳を入手するのは難しい筈だ。少なくても、地球
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