第八十話
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第八十話 絹の寝間着
今田先生は今日子先生と一緒に今田先生の寝室に入った、その寝室は白いカーテンと床、天井それに壁と白で統一されていた。
勿論ベッドもだ、そのベッドは天幕のもので。
今日子先生はそのベッドを見て今田先生に笑顔で話した。
「この奇麗さがね」
「私らしいっていうのね」
「ええ、香織ちゃんらしいわ」
こう言うのだった。
「本当にね」
「昔から寝る場所はね」
「白くよね」
「奇麗にしてね」
そうしてというのだ。
「寝たいから」
「だからよね」
「今もこうしているの」
寝室を白で統一して奇麗にしているというのだ。
「そうしてね」
「今からよね」
「寝間着を着て寝るけれど」
「今はどんな寝間着で寝ているの?」
「パジャマよ」
今田先生は今日子先生にくすりと笑って答えた。
「下はズボンのね」
「あら、ズボンなの」
「ネグリジェだと思ってたのかしら」
「香織ちゃんスタイルもいいから」
だからだとだ、今日子先生は今田先生ににこりと笑って答えた。
「だからね」
「それでなの」
「ネグリジェだと思っていたけれど」
「確かに持っているけれど」
それでもというのだ。
「あまり着ないの」
「そうなの」
「浴衣も持ってるわ」
こちらの寝間着もというのだ。
「けれどね」
「それでもなのね」
「天幕のベッドだから」
「パジャマなのね」
「これを着てね」
そうしてというのだ。
「寝ましょう。私は金色のパジャマで」
「私は銀色ね」
「ええ。法衣の色でいいわね」
「いいわよ。じゃあね」
「それじゃあ」
「今から着替えましょう」
二人で話してだ、それぞれのパジャマに着替えて一緒のベッドに入った。ベッドに入るとすぐに眠りに入った。
第八十話 完
2018・8・15
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