第三章
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「これからも」
「静岡の為にも」
「まことによいところでおじゃる」
この静岡市はというのだ。
「もっともっと世界の人達に愛されるべきでおじゃる」
「本当にそうですね」
「折角蹴球も強いでおじゃる」
「そこでサッカーとは言われないですね」
「麿の嗜好でおじゃる」
蹴球と言うことはというのだ。
「それはでおじゃる。しかし」
「それでもですね」
「うむ、蹴球も強くて」
そしてというのだ。
「この緑茶も蜜柑もお蕎麦もあるでおじゃる」
「過ごしやすい気候と奇麗な街並に」
「しかもでおじゃるよ」
義元はここで少し声を強くさせて言った。
「静岡には最高のものがあるでおじゃる」
「富士山が」
「あの山を見てもらうでおじゃる」
世界各国から静岡に来た人達にというのだ。
「是非にでおじゃる」
「そうですよね、富士山もあります」
「名古屋にはないでおじゃる」
ここでも名古屋だった。
「あの山は」
「勝算はありますよね」
「充分にでおじゃる」
義元は言い切った。
「観光で名護屋に勝てるでおじゃる」
「ですから」
「これからも頑張っていくでおじゃる」
「静岡の為に」
「静岡に偉人は出ない」
義元はこの言葉をここで出した。
「そう言われてるでおじゃるな」
「とんでもない間違いですよね」
「麿がいるでおじゃる」
他ならぬ自分自身がというのだ。
「そして竹千代は三河生まれでおじゃるが」
「今の愛知県ですね」
「そうでおじゃるが」
しかしというのだ。
「育ったのはここでおじゃる」
「静岡ですからね」
「そして人生のかなりの部分を過ごしたでおじゃる」
今川家の家臣だった時だけでなく駿河を領土にして豊臣秀吉に関東に転封させられるまでそして大御所になってからもだ。
「即ちでおじゃる」
「あの人もですね」
「静岡と言ってもいいでおじゃる」
「サッカーも有名ですし」
「決してでおじゃる」
「名古屋、愛知にもですね」
「負けていないでおじゃる」
桜玖耶に強い声で話した。
「絶対に」
「はい、それでは」
「必ずでおじゃる」
「静岡を名護屋以上に観光都市に」
「そうしていくでおじゃる」
「私もその為に」
静岡を護る妖精としてとだ、桜玖耶は義元に応えた。
「これからも働いていきます」
「その意気でおじゃるよ」
「ではおやつを食べたら」
緑茶と桜餅のそれをというのだ。
「そうしたら」
「また働くでおじゃるな」
「そうします」
「麿もそうするでおじゃるよ」
「静岡の守護神として」
「次郎長達にも声をかけてでおじゃる」
そうしてとだ、彼等は話してだった。
おやつの後も働いた、桜玖耶は笑顔で静岡の為に働くのだった。この街を心から愛して
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