機動戦士ガンダム
2208話
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武器を作っても、それを使うのがヅダだけってのはちょっと勿体ないだろ? それこそ、ヅダの後継機とか……もしくは、後継機ではないにしろ他のMSでも使えた方がいい。資源的にもな」
「そうですね。分かりました。正直なところ、その辺りまでは考えていませんでしたから、現在開発中の武器に関しても、その辺を修正してみます」
技術者の目が、好奇心で輝く。
俺が言ったのは、どうやら予想以上にこの技術者の好奇心に火を点けてしまったらしい。
いやまぁ、それで性能の高い武器を作れるのなら、問題はないだろうけど。
ともあれ、これからこの技術者達が作る武器は、汎用性の高いものとなるだろう。
「その、武器に関しては他に何かアドバイスはありますか? シャドウミラーの技術を提供して貰うのは無理でも、アクセル代表からのアドバイスがあれば……」
「そうだな。……さっきのヅダの移動砲台的なバリエーションって話に戻るけど、どうせならそれを徹底的に極めてみるとか。言ってみれば、超長距離から狙撃するライフルみたいに」
「超長距離射撃用ライフルですか。……ですが、そうなるとそのライフルはかなり大型になる筈です。そうである以上、ヅダの最大の特徴たる、高い機動力を活かせなくなりそうですが」
「まぁ、近接戦闘とかは難しくなるだろうな。けど、超長距離からの狙撃を主目的とする機体である以上、敵に接近される事はそんなに多くないと思う。それでも、ヒートホークとまでは言わないが、ヒートナイフ程度の近接用の武器は用意した方がいいかもしれないけど」
「うーん……分かりました。検討してみます」
そう告げる技術者だったが、その様子は先程とは違ってそこまで興味を惹かれた様子はない。
やはり、ヅダ=高機動といった固定観念のようなものがあるのだろう。
まぁ、元々ヅダはその高機動型MSというのを前提として開発されたのだから、その辺は一瞬のアイデンティティになっていてもおかしくはない。
そう考えれば、寧ろ納得出来る事ですらあった。
「それと、ビーム兵器の開発はどうなっている? 今まで見たのは、実弾兵器だったみたいだけど」
「そちらは、ちょっと手こずってますね。MIP社の技術者や、アプサラス計画の方からも手を貸して貰ってるんですが……言ってみれば、基礎的な技術が足りません」
MIP社はズゴックでメガ粒子砲を内蔵武器として完成させたし、ギニアスのアプサラス計画の方は、言ってみればメガ粒子砲の空中砲台的なコンセプトだ。
だが……そのどちらも、普通のMSにビーム兵器を持たせるという点では、どうしてもまだ技術力不足だ。
例えば、ズゴックの方はメガ粒子砲を撃てはするが、内蔵する事が出来たのは水中用MSで水という冷却水を自由に使えるからだ。
アプラサスの方は、MSではなく
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