二十七匹目
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理つくってますからね」
それって主としていいのかなぁ…?
「二人とも作ってるのは激辛ルーレットですけどね」
「おいおい…今日のパーティーって軍のお偉方まで来るのにそんな事していいのか…?」
「タマモ様が一番偉いから大丈夫じゃないんですか?」
ああ…なるほどそういう…
「因みに激辛に当たった幸運な人には景品があるそうですよ」
「余興込みって訳ね……」
フラスコからポンっと煙がたち中身の色がピンクに変化した。
「円環よ、我に見透す事を許したまえ。
<アナライズ>」
ボーデンに教わった魔法を使うと、しっかり媚薬だと鑑定結果が出た。
「よし、できた」
コルクを嵌めて、棚に置く。
「お坊っちゃま〜、その媚薬ちょっともらっていいですか?」
「却下」
絶対ろくな事にならねぇ。
「えー……」
「つーかこのくらいの媚薬ならそこらの怪しい店で金貨二枚出せば買えるっつーの」
「私の月給の半分じゃないですか!?」
ってことはこのマゾの月給って日本円で40万? 住み込みメイドで衣食住は提供されるから……すげぇ高給取だな。
「そりゃぁお前、これの材料はそこら辺の薬草とハーブだけども色々と魔法を使う工程が入ってくるし魔力量も居るんだもん。
高くてあたりまえじゃん」
「えぇ…そんな高いの誰が買うんですか?」
「バカだなぁアリシアは。手が掛かるから高いんじゃないんだよ。
手間が掛かるけど高く売れるから作るんだよ」
地球では古今東西媚薬は不死の薬と同じくらい求められてきたものだ。
いや、不死の薬は権力者しか欲しがらないのを思えば媚薬の方が求められていたかもしれない。
媚薬、といえば『エッチ』だとか『キメセク』みたいなワードを浮かべる人もいるだろうが、媚薬を<惚れ薬>と言い換えたらどうだろうか?
男も女も、一度は欲しがるはずだ。
かの妖精王オベイロンも妖精姫タイタニアをてに入れようと媚薬を用いた。
あ、オベイロンつってもペロリストの方じゃないよ。
そんな事をアリシアに説いていると、部屋のドアがノックされた。
「失礼しますお坊っちゃま」
「あ、エリザ。どうしたの?」
「そろそろお着替えの時間です」
日を見ると、まだ高い…二時くらいだろうか。
パーティーが始まるのは夕方のはずだけど…
「もうじき早い方は来られますので」
ああ、なるほど。
パーティー開始前から飲みたい人も居るんだね。
「わかったよ、直ぐに着替える」
「御初にお目にかかります。私はシラヌイともうします」
シラヌイは礼服に身を包み、父の隣でお辞儀をし
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