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ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
第11話 目覚めの朝
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ち着けるように色々とセッティングした後にフローラが完全に寝入ったのを見計らってエースは自室に戻り就寝したのだ。色々とあったせいですぐには寝られなかったが、それでも十分な睡眠は取れた。
その結末がこれ、というのは、なかなかに刺激的である。
「熟睡してもらうのは全然いいんだけど、朝起きたら毎回これってのは……なぁ?」
「そうだね。思春期男子には刺激が強すぎる」
「これは耐性……つけられそうにないな。無理。絶対無理」
「頑張れエース。未来のためだ」
「言葉選びがあれだが内容間違ってないのがなんか腹立つ」
今日もミストにいいようにされることを少し面倒に思いながら、エースは手に持ったティーカップをまた口元にもっていく。残り少ないそれを飲み干す間、色々な考えが脳内を舞う。
「そういやさ、俺ずっと気になってたことあるんだけど」
「何だいエース」
「スプリンコートさんって、なんで俺らの家に来る必要があったんだ? 別に俺らが行き帰りを見守りさえすれば、それでなんとかなるよな。というか家の方が周りの家が気づくし安全だと思うんだけど」
「……確かに。なんで僕たちが見る必要があったんだろう? 信頼してもらえてるのはありがたいけど、それでも親といた方が落ち着けるはずだよね」
何となく頭を回していたエースが行き着き、口にして2人で共有した疑問――『何故、取る必要のないリスクを取ったのか』。
自宅通いであるはずのフローラならば、こちらに来るよりも家で生活していた方が遥かに自由度が高い。安全の面でもエースが述べたように自宅ならば他の家の人が気づく可能性を考えれば、どう考えても自宅生活の方がメリットがある。
それなのに、何故こちらでの保護を頼んだのか。どうしても、この疑問への回答が見つからなかった。
「エース……よく寝起きで頭が回るね」
「ん、ああ。今日は劇薬があるから」
「なるほど。まぁ、その疑問に関してはまた校長に聞いてみよう。僕らでどうにかなるものじゃないし」
「そうだな。分からないことはとりあえず校長頼みにしとくか」
ひとまず浮かんできた疑問を一度しまいこむこととして、シンキングタイムは終了した。考えても分からないものを悩み続けて時間を無駄にするのは、2人ともあまり好きではない。
「じゃあ、そろそろ朝御飯できるから、起こしてくれる?」
「りょーかい」
何を、と言わなくても今起きていないのは1人だけ。そこは共通認識で補って会話を成立させて、エースは今もリビングですやすやと寝ているフローラの元へ向かい、その肩をつついて起こそうとする。
「起きろー、朝だぞー」
「うー……あと、ごふんだけ……」
この反応を見るに、どうやら朝にも
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