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ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
第11話 目覚めの朝
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間がやってきたのを知ってか知らずか、エースはベッドの上で寝起き直後の呆け面でいた。
数秒後に眠気の残る目をこするとその呆け面は消え去り、すぐに普通の顔になる。
「んん……ああー……」
周囲を全く気にすることなく精一杯の伸びをした後に、重力に任せて腕を下ろす。だらりと落ちた力感のない腕に力を入れて布団からベッドから抜け出た後は、カーテンを開け放って朝日を部屋いっぱいに入れる。
「今日もいい朝だな……」
まだまだ残る眠気に落ちそうな瞼を無理やり開いた後は、エースは朝食の準備を手伝いにリビングへと向かうべく自分の部屋を出た。もうすでにミストが起きているだろうと静かな動作になることもなく、いつも通りに廊下の先のガラスの張った扉を開けて入ると、左のキッチンの方から声がかかる。
「おはよ、エース」
「ああ、おはよミスト」
反対側にある光景を一瞥もせず、キッチンにて目覚めの一杯とでも言うべきストレートティーを昨晩洗ったティーカップに注いで、一口目を口に含んだところで視線がリビングへと始めて向く。
今のリビングには、寝起きとはいえミストでさえ赤面した光景がまだ展開中である。それを、ミストのようにはコントロール出来ないエースが見るとどうなるか。
「ぶふっ……!?」
答えは簡単である。驚きで吹き出してしまうのだ。顔にストレートティーがかかる。
「何その反応。ギャグ漫画じゃないんだよ。はいタオル」
「すまん……てか発言メタいわ。いや、それよりもあれ」
大惨事を防ぐためかティーカップの中に吹いたエースに対してミストはタオルを渡しながら突っ込む。そのミストの発言には、エースが顔を拭きながら突っ込みで返していた。
彼が吹いた理由は先ほどミストが少しだけ顔を赤くしたのと同じで、未だリビングで寝ているフローラの姿だった。寝起き直後の眠気も、その後の目覚めの感覚も吹き飛ばして羞恥に似た感覚をエースに吹き込む。
「色んなとこに悪いわ……。特に目に。劇薬」
「確かにビックリするよねあれは」
ミストの言葉を傍らに、今度は何事もなくストレートティーを飲み、それからフローラをもう一度見る。そこにはまだ少しあどけなさが残る寝顔を見せながらすやすやと眠る少女の姿がきちんと現実としてあり、何事もない平和な毎日を感じさせるには十分なものであった。
実際のところ、そこにフローラがいる、というだけでも非日常に片足を突っ込んでいる状態ではあるが、この際細かいことは気にしない。
「そういやそうだったな……」
エースは起きてすぐにも関わらず劇薬によって覚醒した脳みそを回転させ、昨日のことを思い出し始めた。
昨晩1人では寝られないから一緒に寝てほしいと言われ、その後落
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