暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
悪夢(笑)
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ーーーん!」
いない。あの子がいない。あの可憐な幼女がどこにもいない。
嘘だ。挨拶をしていない。別れも言っていない。私だけお兄ちゃんと呼ばれてない。
走る。ルシルちゃんを探して。さっき見たルシリオン氏は幻だ、偽物だ。
それからどれだけ走っただろう。もう判っている。あの子はもういないんだ。
外に出て雨に打たれる。頭がスッキリする。
「さようなら、ルシルちゃん」
泣いてなんかいない。そして私はロリコ〇じゃない。
『マーク・クオリス一等陸士。至急ヘリ格納庫まで来てください。繰り返します。マーク・クオリス――』
放送が流れる。リインフォースU曹長が私を呼んでいる。
何だろうか? 制服や体が濡れてしまっているが、至急ということは急ぎの用事だ。
仕方がない。急いで格納庫に・・・あれ? ない。
ルシルちゃん親衛隊(非公式)活動記録書がどこにもない。確かに朝はちゃんと手に持って出勤・・・・あ。
落とした。あのとき・・・落としてしまった。
ルシリオン氏を認めたくなくて走り出した時、そういえば手荷物すべてポイっと。
まさかアレが拾われて、だから呼ばれた・・・?
血の気が引く。何せ記録書にはルシルちゃんだけでなく、それまでの活動記録(映像&音声)のディスクが・・・。
重い足取りで格納庫へ向かい、そこで私は地獄を見た。
機動六課男性隊員地位向上委員会、機動六課解散予定日より早くに崩壊。
†††Sideシャルロッテ†††
「なんや、ホンマ災難やったなぁ、ルシル君」
「・・・私はもう生きていけない(泣)」
「げ、元気出してルシル。その、すごく可愛かったし可愛かったし可愛かったし」
「ちょ、フェイトちゃん!? ルシル君が、ルシル君の顔が!」
「セインテスト君。女王様になってる映像観てみる?」
『黙りなさい、この豚ども』
「っ!」
「おい、ヤベェぞ! セインテストが本格的にへこみ始めた!!」
「哀れを通り越していっそ清々しいな」
「・・・(号泣)」
「うわぁっ!? ルシルさんがシグナムの一言でマジ泣きです!!」
「えっと、ルシルさん! 僕たちすぐに忘れますから!」
「そ、そうです! ルシルさんが女の子になった事なんて忘れます!」
「いかなる努力でさえも出来ない事はある」
「・・・(血涙)」
「こらザフィーラ!」
「これなんかはどうや?」
『お姉ちゃん♪』
「「「「「「「ぐはぁっ!」」」」」」」
「わっ!? ルシルさんの口から何か出てきてはいけないモノが出てきてます!」
マーク・クオリス一等陸士及び機動六課男性隊員地位向上委員会から徴収したデータディスクの大鑑賞会。いやぁ、なかなかに良い
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