暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
悪夢(笑)
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
材リセットベリーのタルト!」

「シャルちゃん、今度は大丈夫?」

「絶対大丈夫! 何せ英知の書庫アルヴィトの資料を読み漁ったんだから! 見て、この目の下のクマ。あんまり寝てない証拠だよ」

「まぁ何はともあれ解決か」

「ほう、少し寂しそうじゃないかヴィータ。もう少しお姉ちゃんと呼ばれたかったか?」

「そうじゃねぇよ!」

「ヴィータちゃんは素直じゃないですねー」

「うっせぇ」

「じゃあルシル。これ食べて」

「あ、はい。いただきます。・・・・」

「「「「「「・・・・??」」」」」」

「ねぇシャル。ルシルが元に戻らないんだけど・・・」

「おかしいなぁ。これ食べれば元に戻るはずなんだけど」

「ルシルさん・・・?」

「ルシルパパ?」

ドサッ。

「きゃぁぁぁぁ! 大丈夫ですか、ルシルさん!」

「は、早く医務室へ!」

ここで音声記録は終わっています。

シャルロッテ様の目論見は潰えた。やはり天は我々を見捨てるつもりはないようだ。
そのまま昼休みは終わりとなり、我々もオフィスへと戻った。
オフィスで書類を整理していると、我らがルシルちゃんが私のいる区画へと来た。
ルシルちゃんは何も手に持っていない。この場合、頼めばお茶を運んでくるということだ。
だから私は天使のような可愛いルシルちゃんにお茶をお願いした。

「は? お茶? わたくしに頼みたいのなら跪いて乞うがいいわ、この豚」

女王様ぁぁぁぁーーーー!!
あの純粋無垢で可憐で穢れを知らないルシルちゃんが女王様に!?
何故だ!? 午前中は確かに昨日と同じ天使ちゃんだったのに・・・。
ここで気付く。先程のシャルロッテ様の料理。あれこそが原因だ。

「どうしたの? 跪くの? 跪かないの?ていうか話しかけないで、この豚。次に話しかけたらお仕置きよ?」

そう言って去ろうとしたので、つい私は声をかけた。

「あら、失礼で下賤で野蛮なクセしてわたくしの行く手を邪魔するの? いいわ、今すぐそこに跪きなさいな、この豚。ぶーぶーと鳴いてごらんなさいな、ほら」

今までにない威圧感に飲まれ、私は跪いた。周囲の視線は何故か気にならない。何故なら今、私は、私とルシルちゃんだけの世界にいるのだから。
そしてルシルちゃんに足蹴にされる私の頭。これはこれでいい。ご褒美です、嬉しいです、もっと踏んでください。あぁ、最高です女王様!!

「せ、セインテスト君!? な、なななな何してるの!?」

「あ、シャマル先生! 何でもないですよー♪!」

あぁ、私の頭からルシルちゃんの足が離れていく。結局、この日はもうルシルちゃんが隊舎を闊歩することはなかった。


4月9日:曇り

今日のルシルちゃ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ