70話:葛藤
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の能力は『信頼』されるかもしれないけど、『信用』されるには野心を見せすぎたわね。
まあ、あなたのしたいようにしたら良いとは思うけど、あの方の背中を刺すような事をするときは予め教えてもらえると助かるわ。一緒に無関係である証拠もつけてね。そんなことをすれば一生逃亡生活のうえ、方々から命を狙われるだろうから」
そう言い残して、ドミニクは執務室から出て行った。折角手に入れた『フェザーン自治領主代理』という立場が、すでに輝きを失っている事に気づいている人間は、まだ多くは無い。だが既に帝国のフェザーン進駐という事例が出来た以上、帝国はいつでもフェザーンを併合出来るし、同盟も実行するかは別にして、選択肢の一つにするはずだ。
争いあっていた両国が、無防備に肥え太った獲物の存在に気づいた以上、自治領としてのフェザーンの余命は長くはない。戦況が帝国優位である以上、なんとか帝国でそれなりの地位を得たいが、どうしたものか......。
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