暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2207話
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30機のMSを作れるという計算になる。
 勿論これは机上の空論でしかなく、実際にはそんなに単純な計算は出来ない。
 それこそ、30倍の国力差があるだけに、それだけ色々と人材も多く必要とするんだろうし。
 それに30倍の国力差というのは、あくまでも開戦前までの話だ。
 コロニーの住人を半ば無差別に殺し、コロニー落としをしたりといった具合に、死人はかなりの数が出ている。 
 死人が多すぎて、この戦争で何人死んだのかという正確な人数は分からないくらいに。
 それでも、数十億人が既に死んだという話を誰かから聞いた覚えがあるから、ジオン公国と連邦の国力差は、今はもう大分縮まっている筈だ。
 ……ルナ・ジオンとして月を奪い、フォン・ブラウンを始めとした各種月面都市もルナ・ジオンの勢力下に入っているのが、余計に両国の国力差を縮めている原因と言えるだろう。

「取りあえず、ルナ・ジオン軍としてはそのCAD・CAMシステム……面倒だな。頭文字をとってC2システムでいいか。そのC2システムがあった方が、色々と便利なのは間違いないんだな?」
「それは間違いないです」
「そうか。なら何とか入手出来るように手を打ってみる。……とはいえ、いつまでに入手出来るといった事は言えないけどな」

 これが、それこそMSとかそういう風に物としてそこに置いてあるような代物であれば、影のゲートで侵入して空間倉庫に収納して戻ってくればいいだけの話だ。
 だが、今回必要となるC2システムというのは、その名の通りシステムな訳で……それを入手する為には、それこそC2システムのある場所を襲撃して占拠し、C2システムを根こそぎ奪ってくる……といった真似をするか、ゴップとの交渉でそのシステムを入手するしかない。
 どちらにせよ、そう簡単に出来ないことは間違いなかった。
 ……簡単なのは基地の占拠なんだが、そんな真似をすれば間違いなく現在は友好的中立といった連邦軍とも明確なまでに敵対するしな。
 かといって、出来れば連邦軍にはシャドウミラーの技術を渡したくない以上……色々と厳しい交渉になるのは、間違いなかった。
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