機動戦士ガンダム
2207話
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一緒に挨拶に来た時に、見た顔だ。
「いや、ヅダに関しての報告書が上がってきてたからな。どんな感じかと直接見てみようと思っただけだ」
「そうですか。……何か問題があったのかと思いましたが、どうやら違ったみたいですね」
なるほど。それで俺の姿を見て驚いたのか。
取りあえず、問題らしい問題はないようだが……
そう思いながら、俺は視線を研究所に向ける。
この研究所は、マクロス世界からクレイドルが譲渡された時からついていた施設の1つだ。
当然のように、ハワイで活動しているギニアス達のように、急増の研究所ではない。
そういう意味では、ヅダの改修に関わっている研究者達は恵まれているのだろう。
いやまぁ、ギニアス達が恵まれていない訳じゃないんだが。
研究所にはコバッタ達がいるので、人手に困る事はない。
また、研究に使う資源の方もHLVで頻繁にハワイに降下させている。
研究結果を早く出せと催促をする訳でもない。
これで恵まれていないという事であれば、恐らくこのUC世界の研究者の多くは、なら自分達はどうなんだと不満を漏らすだろう。
「ルナ・チタニウムを部分的に使うって報告書には書いてあったが?」
「あ、はい。それ以外にも色々とアイディアはあるんですが、まだそこまで煮詰まってなくて……」
「へぇ、具体的には、どんなアイディアがあるんだ?」
まだしっかりと決まってないとはいえ、ヅダにどんなアイディアがあるのかと気になり、尋ねる。
すると、その研究者は笑みを浮かべて口を開く。
「言ってみれば、ザクの真似なんですけどね。ほら、ザクってS型、R型、J型といった具合にバリエーションがあるじゃないですか」
「そうだな。……ただ、出来ればそこにFs型も入れて欲しかったが」
俺がシーマ艦隊の一員としてMSパイロットをやっていただけに、どうしてもFs型には思い入れがある。
とはいえ、FS型は生産数がかなり少ない機体なので、研究者が機体を数える中に入れなかったのは納得出来るものがあるのだが。
実際にF型以上S型未満というか、S型の下位互換と呼ぶに相応しいので、今の会話に出てこなくてもしょうがないのかもしれないが。
「あー……ともあれ、そんな風にヅダも色々なバリエーションを作ったら、汎用性も増すんじゃないかと思ったんですよ。もっとも、やっぱり主戦力としては宇宙での戦いになるでしょうけど」
「だろうな」
ヅダは……言ってみれば、ザクの中でもR型に近い性質を持っている。
いや、寧ろR型が高機動型を目指すという事でヅダを参考にしたのか?
「ちなみに、具体的にはどんな感じのバリエーションだ?」
「そうですね。まず、ヅダの最大の特徴はその加速性能です。ザクを圧倒するその加速性能を使い
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