アインクラッド編
17.ギルドホーム
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という意見も却下された。
「「探すの!」」
ということだった。よって、俺たちは条件に合うギルドホームを探し求めて朝から主街区銃を歩き回っている。とある物件は風呂がついておらず、とある物件は部屋が少し狭い。
「なかなかいいところはないねぇ」
近場のレストランで昼食をとりながら、ミーシャが呟いた。
「もう、ちょっと妥協するしかないんじゃないかしら」
「そう思う」
「ん〜、もうちょっと!ここらへんまだ見てないよね?」
ミーシャが地図のある場所を指差す。少し主街区から遠くはなるが、十分徒歩圏内だ。
「ここで最後にしよう!」
主街区から徒歩15分ほどのその場所は、少し小高い丘になっていた。丘の上には一軒の家。赤い煉瓦で作られたその家はちゃんと売り物件で、まだ買い手もついていない。
キッチンあり、風呂あり。居間も含めて部屋は3部屋で、なんとテラスもついている。裏庭もあって、1本の立派な桜の木が立っていた。
「うわぁ、きれい!」
「広いし収納もたくさんあるわね」
「いい!すごくいい!ここで決めちゃわない!?」
「いや待ってミーシャ。金額見て」
会計担当のシルストがずいっと契約書を突き出す。そこに書かれた金額を見て、一同はウッと呻き声をあげた。
「どう考えても足りん」
「うう〜・・・でもでも〜」
「確かにここはいい。すごくいい。けど予算が足りんのじゃ。今から狩りに行っても誰かに買われるかもしれんし。なら今別のところを買ったほうがいい」
「どれだけ足りないんだ?」
リヒティの質問にミーシャは難しそうな顔をした。
「う〜ん、けっこう・・・」
「稼げばいい」
「え」
「効率の良い狩場を集中して回る。鼠から情報を買ってコルの豊富なモンスターを探す。最速で目標金額を稼ぐプランを立てる。なんなら俺が一人でこの層の最前線を回ってきてもいい」
俺の発言を、しばらくみんなはあんぐりと口を開けていた。まさか俺がこんなことを言うとは思わなかったのだろう。俺もこんなことを言うようになるとは思っていなかった。
俺は別に、住む場所に頓着なんてしない。だが、皆がよいと思った場所を誰かに買われるのはなぜか嫌だった。
「どうせミーシャのことだ。みんなが納得するまでごね続けるぞ」
「うにゃっ、バレた」
ミーシャがばつの悪そうな顔をする。やがて、シルストがやれやれと首を振った。
「・・・ははっ。なんかアルトに言われたらできる気がするわ。ミーシャもこんな奴じゃしなぁ」
シルストはまっすぐ俺を見て、二ッと笑って見せた。
「そこまで言うんじゃ。しっかり稼いでもらうよ?」
「当然だ。皆ならできる」
できない気は全くしなかった。皆の顔に、自信があったからだった。
それから、俺たちは遮二無二になってモンスターを狩りま
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