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赤ワインとレアステーキ
第一章
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あってレアだと」 
 この焼き方ならというのだ。
「血が滴って」
「血が」
 これまた茜が言うとは思えない言葉だったので戸惑った。
「滴ってなの」
「真っ赤で凄く美味しいんですよ」
「そうなのね」
「それに」
 さらに言う茜だった。
「ワインも」
「それもなのね」
「赤ワインがいいのです」
「茜ちゃん赤ワイン好きなのね」
「はい、大好きです」
 実際にという返事だった。
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