第七十九話
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第七十九話 戦いが終わって
今田先生と今日子先生が家に帰った時は五時だった、その時間を見ると恭子先生は今田先生にこう言った。
「ねえ、少しでもね」
「二時間でも三時間でもなのね」
「寝ておかない?」
こう提案するのだった。
「完全な徹夜はよくないから」
「そうね、徹夜をするよりも」
今田先生もこう答えた。
「それよりもね」
「少しでも寝た方がいいわね」
「徹夜は一番駄目よ」
これはと言うのだった。
「何といってもね」
「そうでしょ、それでね」
だからだというのだ。
「ここはね」
「まずは寝て」
「そう、少しでも寝て」
そうしてというのだ。
「休みましょう、そしてね」
「起きてよね」
「そうしてから」
そのうえでというのだ。
「一日をはじめましょう」
「徹夜はお肌によくないし」
「髪の毛にもね」
つまり両方にというのだ。
「だからね」
「そうね。じゃあね」
「寝間着に着替えて」
「ベッドで寝ましょう」
二人でこのことを決めた、少しでも寝ようとだ。
そのことを決めてからだ、先生達は自分達の使い魔達にもあらためて気遣う優しい声でこう言ったのだった。
「それじゃあ貴方達もね」
「休んでね」
「わかりました」
使い魔達も自分達のそれぞれの主に答えた。
「ではです」
「休ませて頂きます」
「ずっと起きてはいけないから」
今日子先生は使い魔達にもこう話した。
「皆で寝ましょう」
「では寝間着を出して」
今田先生は笑顔で応えた。
「そうしてね」
「香織ちゃんのベッドでね」
「そこで寝る?」
「そうしていいかしら」
「いいわよ」
今田先生はにこりと笑って答えた、そうして二人で今田先生の寝室に向かうのだった。
第七十九話 完
2018・8・15
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