純粋なお遊び
合縁奇縁のコンサート 10
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…………多分。
あの性格だし、絶対とは言い切れないけど。
少なくとも、人外生物絡みで命を落とす羽目にはならなかった筈。
私に関わろうとしたのはアイツの勝手だ。
生命をすり減らしたのもアイツの勝手。
けど、その勝手さに私達は助けられたし、アイツは私達を助ける為に取り返しがつかない痛手を被ってしまった。
私達の存在が、本来在るべきアイツの未来を奪ったんだ。
其処だけは、どうしたって目を逸らせない。
逸らしちゃいけない。
「だからこそ私は、言葉通り命を削ってまで私を探し出してくれたアイツと……泥沼に沈みかけてた私とアリアを引っ張り上げてくれたクロスツェルの気持ちと、ちゃんと向き合いたい。向かい合って、互いの良い所も悪い所も全部、正面から受け止めたいんだ。アイツは、どう足掻いても私と同じ道を生きられない。私は、恩人でもあるアイツの死を見届けて自分の無力さを思い知る。そんな最悪な最後を完遂する為に今、一緒に居るんだよ」
赦しはしない。
かと言って、突き放したりもしない。
先が無いと自覚してるからこそ、残された時間を一緒に過ごす事自体が「楽になれない」唯一の方法。
「救いようが無い変態バカ男だと判ってもアイツを見捨てられない優しいお姉さんには、残念な回答かも知れないけどさ。これがクロスツェルに対する私の本音で、私とクロスツェルの関係を示す全てだ。……悪いな」
アイツが好きだから傍に居る、とか。
誰に期待されようが懇願されようが、そんな言葉は返してやれない。
好意一つで何でも赦せる聖人君子じゃないんだ。私は。
「……………………」
「……………………」
少しの沈黙を挿み、私をじっと見上げてた藍色の視線が絨毯の上に落ちて、柔らかそうな前髪の奥へと引っ込んだ。
落胆させちまったか?
と、身を乗り出しかけて
「(なになにもうなんなのここまでだんげんしといてこのむじかくっぷりはかわいすぎるでしょはんそくだわむねきゅんひっしでこきゅうがとまりそうああせいしょくしゃやっててよかったじゅんすいむくなびしょうじょとうといまさしくめがみっっ)」
引いた。
よく分からんけど近寄っちゃいけない気がして、ベッドの中央辺りまでズザザザザーッと後退りした。
なんだ今の、超高速で無息継ぎな呪詞は。
私への恨み言、とは、違うよな?
「あの。もしもし、プリシラ……さん?」
「発言をお許しください!」
「へ!? あ、ほい! どぞっ!?」
跳ね上げられた満面の笑顔に宿る、嫌とは言わせてくれない謎の気迫。怖い。
「まず、気絶していた貴女を強引に起こさせてしまった非礼。そして、一時はクロスツェルの上司であったとはいえ、貴女との直接的な関わり
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