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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2205話
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ろう。
 だが、そこにMSを主戦力とするルナ・ジオン軍が協力するとなれば、連邦軍にとっては渡りに船でしかない。
 また、ジオン軍もルナ・ジオン軍の戦力が欲しいのは当然だ。
 俺の攻撃で資源が大量に消耗したのを考えれば、自分達の戦力を出来るだけ消耗しないで今回の作戦を成功させようと思ってもおかしくはない。

「そうね。どちらもこちらが協力を申し出れば、喜んでくれるでしょうね。……でも、だからこそ今はどちらにも協力はしないわ」

 紅茶を一口飲み、そう告げるセイラ。

「何でだ? ジオン軍に協力するのは、これまでの経緯的に難しくても、連邦軍なら問題ないと思うが? ゴップとも良い関係を築けているし」

 以前ジェーンと共に会談したゴップだったが、その関係は続いている。
 当然だろう。連邦軍にしろ、ルナ・ジオン軍にしろ、お互いに相手の上層部とのホットラインというのは重要な代物だ。
 それこそ、余程の事ながければ、お互いに連絡を取り合い続けるのは当然だろう。

「そうね。それは否定しないわ。……けど、やっぱりここは様子見よ」

 頑なにそう言うセイラの様子を見れば、俺もこれ以上は何も言えない。
 そもそも、この一件はあくまでもルナ・ジオンの問題なのだ。
 どうすればいいと意見を求められたのならまだしも、今の状況でこちらから口出しをするのは控えた方がいいという判断だった。

「まぁ、そこまで言うなら、俺はこれ以上何も言わないけど。……セイラにはセイラの、ルナ・ジオンにはルナ・ジオンの考えがあるんだろうし」
「そう言って貰えると、私としても助かるわ。……それにしても、まだキャスバル兄さんから連絡がないんだけど、どう思う?」

 露骨な話題転換ではあったが、セイラにも色々と話したくない事はあるんだろうし……同時に、シャアからの連絡がない事に戸惑いと苛立ちを覚えているのも間違いのない事実なんだろう。

「どうと言われてもな。正直なところ、その辺は俺にとっても疑問だよ」

 シャアの性格が具体的にどのようなものなのかは、原作知識のほぼ全てを失った今となっては俺にも分からない。
 だが、小惑星を地球に落下させようとしたということを考えれば、恐らくシャアは地球を……連邦という存在を憎んでいるのか、もしくはどうしてもそうしなければならない理由があったのか。
 その辺の理由は俺にも分からなかったが、それでもルナ・ジオンに接触してきてもおしくはない筈だった。

「シャアの性格を考えれば、もう姿を現してもおかしくはない。おかしくはないんだが……今の状況でもシャアから接触してくる様子がない以上、シャアが自発的に俺達に接触してくる可能性は、まずないと思ってもいい。そうなると、どうしてもシャアと接触したいんなら、ジオン軍にシャアを特
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