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稀代の投資家、帝国貴族の3男坊に転生
66話:迷走
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派政党の代議員の身内で、志願して兵役を務めた人間はいても戦死者は驚くほど少ないはずだ。それを思えば、あの党首も看板として利用されているだけなのだろう。今は絵空事に聞こえる主戦論を唱えて、戦争の旗振り役をさせておけば良い。彼女たちが自滅した後に、『実現可能性』をトッピングしておいたことが功を奏すことになるだろう。
あとは左派の理想論者たちへの対応だが、こちらは現実に『戦争』という現実が存在する以上、一定以上の支持は集められない。せいぜい実現不可能な理想論を吐かせておけばいい。彼らが理想を説くほど、同盟市民は現実にうんざりするだろうから。

「お待たせしました。車が参りましたのでご用意を」

思考が落ち着いた所で、秘書が戻ってきた。さて、次のスケジュールをこなすとしよう。
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