第二章
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「体力ない感じするのよ」
「ああ、体重減るとね」
「それと一緒に体力落ちるわよね」
「人間痩せ過ぎもよくないっていうけれど」
「それ実際にあるから」
「そう、だからね」
それでと言うのだった。
「私今それで困ってるのよ」
「体力が落ちて」
「それで」
「運動で体力ついたと思ったら」
それがというのだ。
「かえってね、二キロ減った分だけ」
「じゃあ太る?」
「今度はそうするの?」
「二キロ太るの」
「そうしたいの」
「だから運動は続けようと思ってるけれど」
ダイエットをはじめたついでにだ、体重が増えるのも嫌なのでそれでそれは続けるというのである。
「食べることはね」
「増やすのね」
「前みたいにするの」
「そうしたいの」
「ええ、お菓子も食べて」
好きなそれをだ。
「勿論他のものも食べるけれど」
「それでもなのね」
「しっかりと食べて」
「それでなの」
「体力戻すのね」
「そうするわ」
絶対にと言ってだ、実際にだった。
梓は食事は戻した、すると次の月には体重は彼女の標準のものになった。それでまたしても友人達に言ったが今度は笑顔で言えた。
「二キロ増えてね」
「体力戻ったのね」
「そうなったのね」
「そうなの。私の標準体重に戻って」
それでというのだ。
「体力もね」
「戻った」
「完全にそうなったのね」
「ええ。やっぱりあれよね」
こうも言った梓だった。
「人間太り過ぎもよくないけれど」
「痩せ過ぎもよくない」
「そっちもかえって」
「そうなのね」
「それがわかったわ」
まさに身を以てだった。
「二キロのプラスマイナスって小さい様でね」
「結構それがわかるのね」
「そうしたことが」
「太るとやっぱり色々出るしね」
「身体が変わるわ」
肥満が顔やスタイルに出て余計な肉がついて動きが鈍くなる、もっと言えば健康にも影響を与えてしまう。
しかしだとだ、友人達はさらに話した。
「痩せ過ぎもね」
「やっぱり身体が変わるわね」
こちらはこちらで顔やスタイルに出る、そしてやはり健康にも影響を与えてしまうのだ。太る場合と同じく。
「梓の言う通り体力もなくなって」
「かえってよくないわね」
「私昔ね」
ここでこうもだ、梓は友人達に話した。
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