機動戦士ガンダム
2203話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
その報告が入ったのは、俺がハワイでギニアスやアイナ、ガトーと話をした数日後だった。
いつものようにホワイトスターからクレイドルにやって来ると、すぐにルルーがやって来て、俺を連れて政庁に向かったのだ。
ゲートが設置されている場所は政庁のすぐ側なので、移動するのにそんなに時間は掛からなかったのだが……
「それで? 急に俺を呼んで、何の要件だ?」
俺が連れて行かれた場所には、ルナ・ジオンの女王たるセイラ、ルナ・ジオン軍の元帥アンリ、政治家として活動しているジェーンといった者の他に、ラルやシーマ、ダグラス……それ以外にも様々な者達が集まっていた。
言ってみれば、ルナ・ジオンの幹部全員が揃っている状況だと言ってもいい。
「うむ。実はつい先程儂の手の者から連絡が入ったのだが……宇宙要塞ソロモンが、完成したらしい」
「へぇ……ようやくか」
ラルの言葉に、そう頷く。
宇宙要塞ソロモン。それは、資源採掘用の小惑星を運んできて、MSを含めた兵器の製造工場や生活施設を始めとした各種設備を整えたみ合わせて作っていたジオン軍の……それも、ドズル・ザビ率いる宇宙攻撃軍の拠点とも言うべき場所だ。
それを作っているというのは、結構前から……それこそ俺がシーマ艦隊のMSパイロットとして働いていた時から、既に知っていた。
だが、小惑星にそのような各種施設を組み込むといった真似をするのは、当然のようにそう簡単に出来る事ではない。
いや、本当の意味でただ組み込むだけなら、特に問題はないだろう。
しかし、組み込んだ上で電気系統やら空気の循環システムやら……それ以外にも様々なライフラインとかを問題ないようにしっかり稼働させるとなると、当然のように大きな手間が掛かる。
その辺りを全く問題なくするには、やはり相当の時間が必要となるのは当然だろう。
結果として、ソロモンの改修に今まで掛かったのは……寧ろ、早かったと言える。
何しろ、元からそれだけ難しい作業であったのに比べて、ジオン軍では現在突撃機動軍の立て直しが急速に進められている状況だ。
俺がグラナダを占拠する時に消耗した戦力は相当なもので、それをどうにかする必要もある。
まぁ、俺の攻撃で死んだパイロットがいないのは、ステータスの撃破数で確認してあったので、パイロットの育成を考えなくてもいいのは、キシリアにとって不幸中の幸いだったかもしれないが。
だが、MSや宇宙戦闘機、軍艦……それらの多くは、基本的に使い物にならなくなっている筈なので、そちらをどうにかする必要があった。
それでも、ルナ・ジオンを通してシャドウミラーが資源を安く譲渡してるからこそ、ジオン軍も破綻はしてなんだろうが……
ちなみに、突撃機動軍がここまで被害を出したのは、当然のように連邦軍も知ってい
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ