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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2203話
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常なんだけどね」

 呆れた様子で告げるシーマだったが、そのソロモンにしても、ア・バオア・クーにしても、別に決して動かせないって訳じゃないだろうに。
 それこそ、核融合炉を使った移動システムを用意すれば、普通に動かす事は可能になる筈だ。
 その辺の違いは、元から動かす事を前提にして作ったかどうか……というのが影響しているのだろう。
 それこそ、ソロモンとかが移動する事を前提にして設計されていたのであれば、恐らく、まだ完成にはもう少し時間が掛かった……という風に思わないでもないのだが。

「ジオン公国みたいに本拠地があるのならまだしも、シャドウミラーの場合は本拠地が次元の狭間にあるしな。それなら、移動出来るようにした方が色々と便利なのは間違いない」

 とはいえ、俺の空間倉庫があれば、ソロモンのような普通の要塞でも、自由に運んだりといった真似が出来るのだが。
 実際、バルジを始めとして月の周辺にある機動要塞群は俺が空間倉庫で運んできたんだし。

「ともあれ」

 俺達の話を聞いていたセイラが、そう呟く。
 その瞬間、その場にいた全員がセイラに視線を向けた。
 少し見ない間に、随分とセイラのカリスマ性が高くなっているな。
 いやまぁ、それは悪い事ではなく、寧ろ良い事なのだかが。
 上に立つ人間が無能でカリスマ性も何もなければ、待っているのはお飾りでしかない。
 それを考えれば、有能でカリスマ性の高いセイラというのは、ルナ・ジオンという国の女王としては最適の存在だと言ってもいいだろう。
 ……本人としては、兄のシャアが小惑星を地球に落とすような真似を止める為に、こうした事をやっている、というのが正確なのだが。

「ジオン軍がソロモンという要塞を完成させたのは間違いありません。そうなると問題なのは、これからジオン軍がどう動くかでしょう。……アンリ元帥、どう思いますか?」

 セイラの視線が、ルナ・ジオン軍の最高責任者たるアンリに向けられる。
 その視線を向けられたアンリは、少し考えてから口を開く。

「そうですな。まず以前からの予定通り宇宙攻撃軍はソロモンを拠点とするでしょう。建設途中から既に拠点として使っていましたし。ただ……ここからジオン軍が全面攻勢に出るかと言われると……それは少し疑問かと」
「何故です? 折角ソロモンという要塞が出来たのだから、それを有効利用としてもいいのでは?」
「いえ、先程シーマ中佐も言ってましたが、ソロモンというのはあくまでもサイド3に対する絶対防衛線の1つとして作られた要塞です。それに……攻めるにしても、現在宇宙に残っている連邦軍の軍事施設は、ルナツーだけになります。そのルナツーも、現在は基本的に閉じこもっている事が多く、宇宙で戦闘になるのは偶発的な遭遇戦が殆どです」

 
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