機動戦士ガンダム
2203話
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る。
宇宙では基本的に戦力を温存する為に、そこまで激しい戦闘が連続して起こったりはしなかったが……その辺りの影響が出たのが、地球となる。
それを援助する必要があり、宇宙攻撃軍の方も色々と割を食った形となり……結果として、ソロモンの建設にも影響を与えていたらしい。
まぁ、普通なら……シャドウミラーのような例外を除いて、要塞を建設するのには資源やら労働力やらが大量に必要になる。
キブツで資源を、メギロートやバッタ、コバッタ、量産型Wで労働力を賄っているシャドウミラーとは違い、ジオン公国にはそういうのもないしな。
しかもジオン公国は、戦争の最初に他のサイドにも攻撃をして、大勢殺している。
そのような状況であれば、他のサイドから労働力を連れてくる……などといった真似も出来ないだろう。
その辺りを考えれば、それこそよくこの短期間でソロモンを完成させたと言ってもいい。
「で、そのソロモンだけど……宇宙要塞って事は、俺達が使っている月の周辺にある機動要塞と違って、基本的に移動しないと考えてもいいのか?」
「うむ。基本的にはサイド3を守る為の防衛線を形成する一角だと考えてもいい。……とはいえ、その防衛線を形成する一角のグラナダが今のような状況ではな」
そう言い、苦笑を浮かべるラル。
微妙に分かっていない様子の俺に向かい、ラルの代わりにシーマが説明する。
「いいかい? ジオン公国は、サイド3を守る為の絶対防衛線とでも呼ぶべきものを形成しようとしてるのさ。で、それを形成するのが、月のグラナダとサイド3の最終防衛線にして現在建設中のア・バオア・クーと今回完成したソロモン。けど、ア・バオア・クーとソロモンの2つはともかく、グラナダは突撃機動軍の本拠地ではあるけど、同時に月はルナ・ジオンの手の内にある。そんな状況で絶対防衛線……なんて、とてもじゃないけど、言えないだろ?」
「……まぁ、それはそうだな」
絶対防衛線を形成するうちの1つの拠点が、別勢力の……それも基本的には敵対している相手の手の内にあるというのでは、それこそ洒落にしかならない。
「そんな訳で、恐らくだけど現在のジオン軍では絶対防衛線の3つめをグラナダじゃなくて別の場所にしたいと思ってる筈だよ。まぁ、そんな余裕はないだろうけどね」
「寧ろ、私からしてみればソロモンを完成させたことが既に驚きなのだがな」
ダグラスのその言葉に、何人かが頷く。
それだけ、突撃機動軍が壊滅した影響は大きかったという事なのだろう。
「ともあれ、ソロモンってのは基本的に動かない普通の要塞って認識でいいんだな?」
「……寧ろ、あたし達にしてみれば要塞ってのは動かないのが普通な訳で、シャドウミラーが用意した機動要塞みたいに、かなり自由に移動出来るってのがちょっと異
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