猫娘と強化合宿編
NO.074 出久と爆豪の悩み
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敵にされちゃっているのかなぁ……?」
お茶子が不安そうに表情を暗くする。
お茶子の言う『デクちゃん』は『頑張れって感じのデク』なのだが、まだ子供の洸汰には判断ができないかもしれないと思う事だろう。
「ううん……洸汰君は麗日さんの方は別に大丈夫みたい」
「そっか……それなら安心、なのかな……?」
「それより問題なのは爆豪君の方だな。もうみんなも分かっていると思うが緑谷君と爆豪君はすでに仲直りが出来ているから、だが蔑称の事を穿り返されてしまっては反論もできないだろうしな……緑谷君との仲が悪化しないか心配だな」
「あぁ。爆豪の奴はあれで意外にみみっち……いや、繊細なところがあるからな……切島から聞いたが例のトラウマが出ていないか心配だな」
ベストジーニストと爆豪のやり取りなどは知らないだろうが、それでも出久が傷つく姿を見てしまったら最後、周りが見えなくなるほどのトラウマを抱えている爆豪。
どこかで暴発しないか不安である。
「それでなんだけど、飯田君に轟君。もしかっちゃんと会ったらそれとなくフォローしてもらってもいいかな? この通り僕は女子だからもう寝室に行っちゃっただろうかっちゃんとは今日はもう会えないと思うし……」
どこか悔しそうにそういう出久。
時と場所が許すならいますぐにでも爆豪に会いに行きたい出久。
下手したらこの強化合宿にも不祥事が起こるかもしれないから早めの仲直りと言ってもいいか分からないが、普通に話ができるくらいにはしておきたい。
「うむ。他ならぬ緑谷君の頼みだ。任せておいてくれたまえ」
「あぁ。爆豪に会ったらそれとなく言っておく。だから緑谷もあまり深く考え込むんじゃねぇぞ?」
「うん……ありがとう二人とも。お願いね」
そんな感じで二人とは別れて、出久とお茶子も寝室へと向かって歩いている中、
「あのね、デクちゃん……蔑称の件はまぁ爆豪君の自業自得かもしれんけど、でももう爆豪君は昔の行いまではやり直せないけど、デクちゃんとの仲は改善出来てるんだから……きっと大丈夫だよ!」
両手をグッと握ってそう言い切るお茶子に出久も「うん」と頷きをしていた。
そうだ、もうかっちゃんとは仲直りは出来たんだから、きっと大丈夫……そうだよね? かっちゃん……。
出久はそう思いながらも女子部屋に到着したら補習組の芦戸以外の女子達とトランプなどをして明日に響かない程度に就寝したのであった。
―――強化合宿、三日目。
そこでは相変わらず先日に続いて個性を伸ばす訓練が行われていた。
特に補習組は睡眠時間を削られていたために実にダルそうであった。
そこはそこ、相澤が布を使って無理やり叩き起こすという事をやっていた。うーん……実にスパルタ。
そんな中で土巨人と戦って
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