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ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
第8話 訪れる変化
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うように交互に見た後に、口を開いた。
「そういうことだ。無論、手を出した瞬間にとんでもない未来が待っていることだけはここで言っておいてやる。それを頭においた上で……頼めるな、2人とも?」
パードレを介して投げかけられる、テレノからの依頼。娘想いの父の姿と大きな決断をこれでもかというほど見せられれば、約束がなかったとしても2人の答えは1つしかなかった。
「校長の頼みは、元から断らない約束でしょう。もちろん引き受けますよ」
「俺もミストと同じです。スプリンコートさんを守るっていう事態の大きさもあって、若干気後れしてますけど」
「ホントは飛び上がりたいくらい嬉しいくせに」
「ここでそういうこと言わなくてもいいだろミスト」
エースの仕方ないとでも言うような承諾の言葉にミストがツッコミを入れ、それにエースが反論する、といういつものやりとり。真剣な話し合いの場には本来あわないものだが、今回は逆にそれが功を奏したような様子だった。
「あなた方のそのような苦労を感じさせない姿を、娘は気に入ったんでしょうな。非常に仲がいいのが分かります」
「まぁ、義理の親としても、それは同じ思いです。能力も高いですし、こちらも大助かりです」
親同士、どこか頼もしそうに2人を見ている。
普段はほとんど投げかけられることのないその視線を2人は嬉しく感じ、この依頼にやりがいとでも言うべきものを感じた。
「では、改めてよろしくお願いします」
「分かりました。娘さんのご安全は、必ず保証致します」
パードレとテレノ、両者が社交辞令のような言葉と共に頭を下げて、この話し合いは終わりを告げた。
その帰り際、玄関口で靴を履いている2人に対して、テレノが話しかけて来た。
「2人ともにお伺いしたいのですが……私の親戚の娘にセレシア・プラントリナという子がいるのですが、お二人は知り合いですか?」
「はい。スプリンコートさんと同じようにいつも仲良くしてます」
「……もしよければ、気にかけてもらえませんか? あの子はうちのフローラと非常に仲がよく、もしかしたら今回のことも気にしているかもしれません。これは覚えていれば、くらいの気持ちですが、お願いします」
セレシアもフローラと同じように2人とずっと仲良くしてくれている身。同じクラスということもあり、断る理由などない。なぜテレノの口から、と一瞬だけ思ったが、すぐにその疑問が愚問だと気づいて即座に頭の中から消した。
「はい。分かりました」
「では、娘の件、よろしくお願いします」
最後にまた互いに一礼して、2人はスプリンコート家を出た。表に停めてある馬車に乗ると、先に乗っていたパードレと共にまた学校へと戻っていく。
「最後、
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