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ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
第8話 訪れる変化
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障する」
「息子さんとは……。これは失礼しました。どうぞお入りください」
疑いの視線を向けたことの非礼を詫びているのか一度頭を下げてから、目の前の男性が扉を開け広げた。
中に入ると、玄関口から1本の廊下が続いていた。靴を脱いで上がり、清潔感のある白壁の間を誘導に従って歩いて行くと、おそらくリビングであろう開けた場所にたどり着く。
「今椅子をそちらに持っていくので、どうぞお掛けください」
そのリビングの中央にテーブルがあり、それを取り囲むように収められている4つの椅子のうち1つを出入口側に持っていくことで1対3の話し合いの場が出来上がった。もちろん3の方にエースたちが座り、残った1つには男性が座る。
そうして全員が座席に座ったところで、男性が口を開いた。
「では用件を……といきたいところですが、その前にそこのお二人に自己紹介をしなければなりませんね」
その口から出た言葉の矛先がいきなり自分たちに向いたため、聞くだけだろうと思っていたエースとミストは若干反応が遅れた。
ただそのタイムラグは誤差に出来る範囲内だったので、場が滞ることなく話は進んでいく。
「私の名前は、テレノ・スプリンコートと言います。お二人には、同じ姓を持つ生徒に心当たりがございませんか?」
その問いが言い切られる前、苗字が声として発せられた段階で、エースとミストは目の前の男性が誰の親なのか気づいた。そして同時に、ここが誰の家であるかも気づいてしまった。
「もしや、ここはフローラ・スプリンコートさんのご自宅ですか?」
「そうですね。あなた方と同じ学校に通うフローラ・スプリンコートは私の娘です。いつも娘と仲良くしてもらって、ありがとうございます」
「あ、いえ。ずっと変わらず接してもらってますし、お礼を言いたいのはこちらです」
互いに相手への感謝のお礼を言って頭を下げる。
テレノにとっては、それは社交辞令のようなものかもしれないが、エースたちにとってはこのお礼は心からの言葉であった。この行動が今も変わらずに接してくれる人物が少ないことの裏返しとも言えるが、いることが救いなのだから偏屈なことなど思えない。
「では、早速ですが本題、それも結論に移りましょう。私の娘を、そちらのお二方の家に預ける、ということですが……よろしくお願いします」
テレノの口から語られ、パードレがここまで決して語ることのなかった依頼の内容。エースとミストは驚きで目を丸くし、気持ちだけはすでにひっくり返っていた。
「校長、めちゃくちゃ大事なことじゃないですか……」
「そうだ。とても大事なことだ。だからこそ、この話が外部に漏れる可能性を限りなく低くするために、あえてお前たちに話さず来たんだ。どこ
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