二十五匹目
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かったのは、ドレスルームだ。
「わはぁ〜! 御坊っちゃまかわいぃ〜!」
ドレスルームに待機していたメイド達はバスローブ姿のシラヌイを見て目を輝かせた。
「さぁさぁ!御坊っちゃま! お着替えしましょうねぇ…!」
明らかにヤバげな顔のメイド達がドレスやら網タイツやら…まともな衣服半分いかがわしい服半分を持ってくる。
「なんで全部女物なのさ?」
「御坊っちゃまの誕生日にアリエーソ商会から贈られてきたプレゼントです」
「チクショウ…あの時センマリカに一発入れとくべきだったか」
どうにもなりそうにないと悟ったシラヌイは、メイドに進められるままにドレスを着た。
「…………網タイツの必要あるのか?」
まず着せられたのは黒いドレスだ。
「大変似合っておりますよシラヌイ様」
と後ろに立つエリザが言った。
「あっそ……」
そこでメイドが一人出てきた。
網タイツを持ってきたメイドだ。
「しっシラヌイ様」
「なに? 君はだれ?」
そのメイドの頭にはふさふさとした長い耳がはえている。
「ラビット・ピープルのアリシア・ミラージュです!」
「で、どうかしたのアリシア?」
シラヌイが尋ねた。
「わ、私を踏んでくださいっ!」
アリシアは整った顔立ちに綺麗な茶髪で、スタイルもいい。
だがシラヌイはと言うと……。
「却下。そこで見てろ雌豚」
と養豚場の豚を見る目で言った。
「んんはっぁん!? やばい…いけない扉開いちゃうっ!」
「もう開いてんだろうが」
「んんっ………! ふぅ……」
明らかに明らかなその様子を見たシラヌイは…
「…このマゾヒストが」
「んんんっ…!?…………はぁ…はぁ…」
そこでいい加減見かねたのか他のメイドがアリシアを連れて行った。
「なんだったんだアイツは……」
エリザがシラヌイの服を脱がせ、他のドレスを着せた。
「なぁ、女物しかないのは仕方ないとしてさ、これはどうなのよ?」
次に着せられたのは真っ赤なワンピース。
ただし、その背中が大きく裂け、背中が露になっている。
「つーかもうお尻見えてない?」
「ええ、獣人用の物ですから。あとは翼人の方も着れるそうですよ」
「なるほどねぇ……」
シラヌイがふりふりと尻尾を動かす。
「うん。いいねコレ」
エリザは目の前で尻尾を振る狐ショタを見ていた。
その染み一つないシルクのような背中が露になっている。
エリザは指先に魔力を集め……
シラヌイの尻尾の付け根にあてがった。
ツゥーッ……………。
「あひゃぅんっ!?」
「「「「「「「「!?」」」」
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