第四十六話 受験が終わってその二十八
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「小柄な人が多いんですが」
「そうなのよね、小柄な人多いのよね」
このことは私も知っていて応えられました。
「一五〇ない人もおられるわね」
「先輩より小柄な人もいますよね」
「ええ」
中には一四五ない人もいます。
「一五五位の人が凄く多いわね」
「色気ある役を演じておられれても案外小柄だったりしますよ」
「そうなのよね」
「先輩も声高いですし」
よくソプラノでも凄く高いと言われます、何でもレッジェーロ=ソプラノという一番高いソプラノだそうです。
「ついでに言いますと奇麗ですよ」
「声が?」
「はい、高音だからですね」
「声が奇麗なのね、私は」
「冗談抜きにアイドルにも声優さんにもなれますよ」
「そうそう、先輩って完全にアニメ声なのよね」
二年の娘も言ってきました。
「声優さんそのままの」
「最初聞いた時びっくりしましたよね」
一年の娘は二年の娘にも言いました。
「こんな可愛い声の人いるんだって」
「そうそう、先輩なのに私達より声可愛いなんて」
「ないですよね」
「しかも小柄で童顔で」
「完全美少女で」
「美少女って」
私は後輩の娘達の言葉にお顔を真っ赤にさせて応えました。
「私ブスって言われたこともあるし」
「そう言う人の方がおかしいですよ」
「私もそう思います」
「先輩ブスじゃないですから」
「そんなの誰も言わないですよ」
「実際に言われたから」
子供の頃です、こうしたことは誰もが言われることじゃないかしらとも思ったりもしますけれど。
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