暁 〜小説投稿サイト〜
繰リ返ス世界デ最高ノ結末ヲ
08.イベントに盛り上がる者達の観察日記(?)
HAPPY HALLOWEEN!!
琴葉と涼花のDEADレース! @
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い、今なんて言った?」

 少し可笑しかった気がしたのだが?

「"Trick yet Treat"」
「おいそれ"御菓子はいいから悪戯させろ"ってヤツじゃん!」

 どんだけストレス溜まってんだよ。如何為て私が関係ないとこで溜めたストレスを私で発散するんだよ!

「ストレス原因お前だわ」
「あ、声に出てた?」
「ばっちりとな」


 ―――此の後、執務室の机の上に涙の仕事が乗っかっていた。


  ◇◆◇◆◇


「あ、琴葉さん。お早う御座います」
「あ、おはよう!」

 ▽元気な七星姉弟が話し掛けてきた!

「嗚呼、おはよう……」

 執務室を片付けて、其処を出ると、可愛らしいお化けの仮装をした七星姉弟が居た。

 もう、マジ彼奴なんなん?
 苛ついて書類の山崩したら、"此れ全部順番だから、気を付けてね"ってメモが出て来て、端に書いてある番号を頼りに全部並べ直す羽目になったんだけど?

 涙とかマジ許さん。

「ねぇねぇ琴葉! "トリックオアトリート"!」

 輝、お前…………
 普通に可愛いんだけど?

 私のハロウィーン対策御菓子第二弾、チョコレートを輝と宙にそれぞれ二個ずつあげると、満足為たのか、輝は宙を連れて去って行った。


 ―――おい、私は何時仕掛けられるんだよ。


  ◇◆◇◆◇


「……お早う御座います! 琴葉さんっ!!」
「はよ…………」

 もう誰かが来るのを待つためにする執務室に戻ると、暫くして木乃伊男の仮装をしたレンが入ってくる。
 ………もう疲れた。早く言って終わりに……

「ええと、"とりっくおあとりーと"! 御菓子くれなきゃ悪戯しますよ……?」

 ―――早いて。

 私はまた二つのチョコレートを犠牲にしてしまった。くそ、年に一回の行事となると調子が狂う。
 普段だったら誰かが来た途端に、一秒もかからずに「ト」と言い始めるのだが………

 …………ハッ!! わわわ私はマゾじゃ無いからな!?
 御菓子を貰って貰いたいとかじゃないからな、御菓子が欲しいんだからな!!?

「あ、おはよ! コト!!」

 レンが喜んでいる後ろからリサとユリ。次は負けな…………

「コト、"とりっくおあとりーと"!」
「"とりっくおあとりーと"!」

 私ね、年下には優しくする人なの。大人げないヤツじゃ無いの。

「………ほい」

 私は四個のチョコを犠牲にし、悪戯を回避した大人です。


 ―――大人です。


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