08.イベントに盛り上がる者達の観察日記(?)
HAPPY HALLOWEEN!!
琴葉と涼花のDEADレース! @
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朝だ。
カーテンをバサッとやって、バッッサッとやる。意味が分からない? 嗚呼、カーテンをバサッと開けて、バッッサッと閉じたんだよ。何故かって? そりゃ……
「窓に巨大蜘蛛が貼り付いてたら、誰だって見なかったことにするだろ」
と言う訳で、時計を見ると六時一寸前。このままだと、朝御飯の後、此のマンションの住民全員に「とりっくおあとりーと」って言って回れる。
そう、「とりっくおあとりーと」と。
「今日はHalloweenなのである! あはははは」
―――吸血鬼のコスプレの準備はバッチリです。
「取り敢えず、拠点に着いたらアレだな。先ずいつメンを脅そう」
そう、脅す。御菓子をくれなきゃ悪戯するぞ、と。
私の悪戯は並大抵のものではない。もっと、最高に楽しんで、楽しんで楽しんで、楽しんでから、一気に終わりまで持って行く。終わる前につまらなくなったらつまらないからな。
「次は幹部だな。で白猫幹部、フランさん、私の下僕達……あ、今日柳瀬さん来る日じゃん。あ、そう言えば聖月ちゃんとかも居るな。ノアさんも居る日だっけ。よし、そこも脅してやるぞへへへ」
言っておくが、私は金欠では無い。
給料日前に、実験で使った御菓子の余りを徴収するような、金欠な生物では無い。
寧ろ、金なら沢山ある方だ。収入があっても、支出が少ないからな。
ただ、人から貰った御菓子は美味しいと言うだけだ。
―――まぁ、取り敢えず拠点に行かなきゃ話は始まらない。
「……よし行くか。御菓子を貰」
―――ぴんぽーん。
非常に嫌な予感がする。部屋のチャイムが鳴った。
真逆、真逆……!!
「おはよう、おねえさん! "とりっくおあとりーと"!!」
あらあら、下の階のお子さんじゃ無いですかやだぁ。
前までは人間の敵だった私に、御菓子を貰いに来る何てぇ!
…………………………最近の子供、本当にやばい。
「…………………はい。お姉さんの手作りクッキーあげる」
「わあい! ありがと、おねえさん!!」
―――こうなると思ってクッキー焼いといて良かった。
◇◆◇◆◇
結局、クッキーは焼いた分を全て配りきってしまった。
朝から子供達に散々な目に遭わされたからな。仕返しはたっぷりとしなきゃだな。
てか、何故高校生っぽいのまでウチに来たんだろ。不思議すぎるんだけど。
「……だぁッしゃぁぁああ!! やるでえええええ!!」
「朝からうるせえな。"Trick yet Treat"」
拠点に来た途端此れだ。
気合いを入れ直していたところに吸血鬼の仮装をした涙が来て、即行御菓子を要求…………
「お
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