機動戦士ガンダム
2202話
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い。
自分の利益を最優先し、その結果として田舎にある村の住人を虐殺するような者が出てきても……まぁ、おかしくはない。
特に大きいのは、ガトーの率いる部隊がそういうのに厳しかったというところだろう。
部隊を率いるガトーが武人の如き性格をしている以上、もしガトーがジオン軍として地上での戦いに参加していても、戦いには全く関わっていないような村の住人を殺すなどといった真似は、まずしないだろう。
そのような性格をしているガトーだからこそ、村の住人の虐殺……それが人を殺したかっただけで殺したのか、もしくは村の住人が持っていた財産の類を欲したのか……はたまたそれ以外の理由なのかは分からないが、ともあれそのような真似をしたことが理解出来ないといったところか。
「ガトーの気持ちも分かる。だからこそ、今回のような二の舞にならないように、ルナ・ジオン軍の軍人にはしっかりとその辺りの教育をする必要があるだろうな」
「……分かっています」
俺の言葉に、ガトーはしっかりと頷いて答える。
とはいえ、まだルナ・ジオン軍の人数というのはそこまで多くはない。
だからこそ、しっかりと規律を守らせるような事は可能だろう。
幸い、ルナ・ジオン軍の上層部は、虐殺とかを容認するような者達ではない。
特に大きいのは、やはりクレイドルに入港する時に、その辺りをしっかりと確認されているというのが大きい。
以前何か問題を起こしているような相手は、当然のようにコバッタや量産型Wの監視の目が厳しくなるし、手に負えないような問題を起こしている者の場合はクレイドルに降りるのを許可されない場合もある。
移住希望者がもう少し落ち着いた後であれば、その辺りも多少は緩くなるのだろうが……少なくても、今は無理だ。
「取りあえず、ガトーはその辺を心配するよりも前に、自分の事を心配した方がいいだろうな」
生真面目すぎるガトーだけに、少しは肩の力を抜いてやるべき。
そう考え、俺は意図的にからかうような口調でそう告げる。
一瞬、ガトーは自分が何を言われたのか分からない様子ではあったが……俺の顔を見て、何を言いたいのかというのを理解したのだろう。先程までの深刻な顔が嘘のように、慌てて口を開く。
「なっ、私は別に……」
「ノリス……結構厳しいんだろ?」
「ぐっ、そ、それは……」
俺が知っている限りでは、ノリスとガトーはMSの操縦技術という点ではほぼ同等に近いものがあった。
だが、実際に2人が模擬戦を行った場合、勝利するのは大半がノリスなのだ。
この辺り、アイナの親代わりたるノリスにとっては、そう簡単にガトーに負けてやれないと、そう思っているのだろう。
当然のように、ガトーもアイナとの関係を認めて貰う為にと頑張ってはいるのだが……母、で
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