機動戦士ガンダム
2202話
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代表。紅茶をお持ちしました」
そう言い、アイナは俺とギニアスの前に紅茶のカップを置いていく。
その中にはクッキーの類もお茶菓子として用意されており、アイナの気の利く部分が発揮されて形だ。
「そう言えば、アイナ。最近はガトーと仲が良いって話を聞いたんだが、どうなんだ?」
「そ、それは……」
俺の言葉に、アイナは急激に顔を赤く染めていく。
耳まで真っ赤になったのを見れば、それこそ考えるまでもなく2人の仲が進展しているのは明らかだ。
ただ、そうなると将来的にはどうなるんだろうな。
ガトーがサハリン家に婿入りするのか?
ガトーの正式名称はアナベル・ガトー。
つまり、ガトー家のアナベルだ。
もしサハリン家に婿入りする事になれば、アナベル・サハリンとなる訳で……ガトーとは呼べなくなるな。
その辺は、正直どうなる事なのやら。
照れたように顔を赤くして部屋を出ていったアイナを見送り、俺は改めてギニアスに視線を向ける。
「それで、ギニアスはどう思っているんだ? ガトーの事を」
「謹厳実直な人物……とは思っていますよ。ただ、アイナを任せられるかどうかは、まだ分かりません」
そう言いながらも、若干ギニアスの表情には満足そうな色がある。
こうして見た場合、どうやらあまり問題はないらしい。
とはいえ、その事を直接口にするような真似をすれば、ギニアスは決して認めたりはしないだろうが。
「まぁ、その辺は俺もあまり詳しくないしな。名家とかなれば、しきたりとかそういうのも関係してくるだろうし」
名家というのは、長い歴史があるもので、長い歴史があるという事は、当然ながらそこに面倒な……事情を知らない者にしてみれば、一件して理解出来ないようなしきたりがあるという事なのだろう。
だからこそ、そういうのにはあまり関わり合いたくはない。
……とはいえ、俺の恋人には名家なりなんなりといった者がそれなりにいるのだが。
特にコーネリアなんかはブリタニアの皇女なのだから、名家云々なんて話ではない。
そうして暫くアプサラス計画についてやら、それ以外にも色々と話をし……これから仕事があるというギニアスと別れ、俺は部屋の外に出る。
この研究所は一応秘密という事になっているので、基本的に研究所の中にいるのは関係者ばかりだ。
何人かの研究者……サハリン家に所属している研究者達に会うと深々と頭を下げられつつも、研究所の中を見回っていく。
「アクセル代表、いらしてたのですか」
そんな俺に声を掛けてきたのは、ギニアスの部屋で話題になっていた人物……ガトーだ。
「ああ、ちょっとこの研究所を見ておきたくてな」
当然ながら、この研究所はまだ完全に出来上がっている訳ではない。
今も
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